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外国文学の
学問分野解説
を読む

外国の本を読んで何が知れるの?

外国文学

外国の本を読むと、本の作者の国やストーリーの登場人物が出てくる地域のことを知れてとっても楽しい。でも、そもそも外国文学研究って何するの?

  • 外国の本って読んでいると、なんだか世界には色々な地域があって全然文化も違うんだってわかって楽しい。
  • そうだね、本を読むだけで世界のいろいろな地域に行ったかのような体験ができて楽しいよね。せっかく興味を持ったわけだから、一歩深く外国文学を読んでみようか。
  • どういうこと?
  • 外国の文学作品に描かれた日本像を探ると、その国の文化がわかり、同時に日本の意外な一面を知る手がかりにもなるんだ。例えば、『ゲイシャ』というミュージカルが19世紀末にイギリスでヒットしたのを知ってるかい?
  • 知らなかった! 芸者がテーマだったの? どうして?
  • 『ゲイシャ』は当時の日本人にしてみれば、日本女性がみんな芸者に思われているようでショックなことだった。しかし、イギリス人にとっては「近代化した日本の脅威をやわらげてくれる存在」であり、「権利を主張し始めた西洋人女性への不満を晴らしてくれる理想の女性像」だったからヒットしたと考えられるんだ。
  • その後、世界における日本女性のイメージが、この作品で描かれた「ゲイシャ」に重ねられていくことになってしまったんだね。
  • そんなことまで文学から読み取れるんだ!
  • そうなんだ、文章を読んで背景を考えるのが外国文学の面白さの一つだね。まだまだ文学から読み取れることがあるよ。
  • 何? あ、もちろん作者の国のことはわかるよね、あとはどんな時代だったとか。
  • その通り! 児童文学として知られる『ガリヴァー旅行記』は、18世紀にイギリスで出版されたユートピア文学というジャンルの小説なんだけど、一見すると冒険に満ちた楽しげな世界である半面、架空の理想郷を描くことで、人間社会における諸問題を浮き彫りにしているんだよ。
  • 当時のイギリス社会やヨーロッパ全体に向けた風刺小説であるとする見方もあるんだ。
  • ガリバー旅行記、知ってる! いろんなところに冒険していて、楽しそうなのに、なんだか意外。
  • また、より近代でも、グロリア・アンザルドゥーアというメキシコ系アメリカ人作家が、1987年に発表した『ボーダー・ランズ/ラ・フロンテーラ』という作品では、隣り合うアメリカとメキシコの現実が描かれているよ。
  • そうなんだ……! なんだか文学ってすっごいいろいろなことが盛り込まれてるんだね。
  • そうだね。19世紀のアメリカは空前の観光ブームで、アメリカ人がヨーロッパに出かけることが増えたわけだけど、誰もが行けるわけではいから、行けない人は疑似体験として旅行記を読むことに熱中したんだ。スティーヴン・クレインという作家は、この点を上手く活用した作品を発表しているね。
  • なるほど、その国の歴史とか時代状況を押さえると、文学を読むことってもっと楽しくなるんだね。
  • そうだね。さらに主人公だけでなく脇役にも視点をあてると、意外なことが見えてくる。例えば『不思議の国のアリス』のウサギ。
  • 原作の挿絵ではこのウサギはツイードのジャケットを着て傘と懐中時計を持っている姿で描かれているけど、これは当時のミドル・クラス層が仲間入りを果たした、ジェントルマン(イギリスの支配階級)の典型的なファッションと一致する。
  • は! 確かに、ウサギなんだから裸でもいいもんね。気づかなかった。このことにも、意味があるの?
  • ジェントルマンに対する風刺がこめられているのかもしれないね。『不思議の国のアリス』ではアリスという女の子が不思議の国を冒険するというアドベンチャーになっていて、冒険ものというと男の子が主人公だった当時のイギリスでは珍しい設定なんだ。そんなところにも、作者の風刺精神が見てとれるよね。
  • ほかにはどんなものがあるの!?
  • それはこれから自分で探してみるといいよ。外国文学を研究すると、本当にたくさんのことがわかる。どうかな、ちょっと興味が出てきた?
  • もちろん!! 外国文学でいろいろ調べてみる!
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