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哲学・倫理・宗教学の
学問分野解説
を読む

哲学的に考えるってどういうこと?

哲学・倫理・宗教学

「哲学」というとそれだけで難しいイメージ。そもそも、「哲学」ってどういうことを研究する学問なんだろう。

  • 哲学って難しそうだけど、具体的にどういったことをするの?
  • 実はそんなに「難しそう」と構える必要はないんだよ。試しに、一緒に「哲学的考え方」を実践してみようか。例えば、ある人が「電車やバスでお年寄りに席を譲った」とする。この行為の理由は何だろう?
  • うーん。「そうしないといけない」って教えられてるからか、「お年寄りのためになることをしたい」とかかなぁ。
  • なるほど。じゃあ、「ある人が、自分はお年寄りのために譲ったのだと考えているが、ことあるごとにその話を他人にする、というようなケース」はどうだろう?
  • え! 「自分が満足するため」かな……。理由が変わっちゃった……。
  • ふっふっふ。その通り! 「行為の本当の理由は自分が一番よく知っている」という前提が、疑わしくなってきたわけだね。なんとも、哲学的な考えができているよ。
  • ほんとですね。
  • ほかにもグローバル社会の問題について、「なぜ国単位で問題をとらえようとするのだろう」と考えたり、知覚像としてのリンゴと実在のリンゴを分けて考えることで知覚や実在を疑ったり、哲学的に考えるきっかけは、日常生活の中に無数にあるんだ!
  • 確かに、そんなこと考えたことない……!
  • 実在と知覚の問題は哲学史の中では認識論という領域の重要なテーマで、デカルトは先入観を排除し「すべてのことを疑う」ことを通して確実な知識を求める方法的懐疑を進め、何が正しいかを決めるのはキリスト教などの宗教的権威だった17世紀に哲学から科学をサポートしたんだ。
  • フッサールは、「私の意識が事象に意味を与え、その意味を通して私たちは世界を構成している」とする「現象学」という立場をとった。
  • う~ん。難しいな。哲学って、徹底的に「疑い」そして「考える」学問なんだね。でも、やっぱり考えもしなかったことを考えるって難しい気がする。
  • そうだね。「哲学的に考える」とは、「自明性を疑い根源的に考える」とも言える。この考え方がいろんな分野で生かされているから、その研究事例についても紹介しておこうか。
  • そうなんだ! 具体的にはどんなのがあるんですか?
  • まずは「教育」分野への応用だね。その名もずばり、「教育哲学」。例えば、「この勉強は何でしないといけないんだろう」という問題について研究する。
  • また、教育現場で使われる言葉がどういう思考の枠組みの中で使われるのかを分析し、教育を通して何をきっかけに、「どのように人が変わっていくのか」というメカニズムについて研究したりもするんだ。
  • 確かに、勉強する理由って、考えれば考えるほどわからなくなってくるかも。
  • さらに! 看護の現場では、カーテン越しになんとなく患者が動いている気配を感じ、ナースコールがないのは変だと気づくことがある。
  • 鳴らないことがおかしいと判断したわけだけど、こうした事実を看護師にフィードバックすると、看護師の自らの仕事に対する理解の枠組みが変わり、現場の動きも組み替わってくるという研究もあるんだよ。
  • それは、哲学の考え方なんですか?
  • うん。これは「現実世界の成り立ちを、既存の枠組みを棚上げしてとらえ直し、記述する」現象学の取り組みを利用しているんだ。
  • 現象学ってさっき出てきた! 看護にも哲学の考え方が使われているんだー
  • ほかにも、哲学を、「何らかの問題について、その背景や構成要素などを分析し、説明できない部分をそぎ落とし、異なる意見の人たちと議論しながら最も適切と思われる解答を導き出す学問」ととらえ、日常生活やビジネスなんかでも生かそうとする哲学カフェという試みや研究もあるんだよ。
  • えー、全然関係無さそうにみえて、いろいろな分野に関わっているんだなあ。
  • うん! 哲学の醍醐味の一つかもしれないね。関係なくみえたことが、「哲学的」に考えると本質ではつながってきたりするんだ。
  • なんだか、とっても面白そう! いろいろ調べてみます!
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