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食品添加物は本当に体に悪いの?

食物・栄養学

食品添加物は体に悪いものだと聞くこともあるけど、すぐに傷むのを防いでくれているという話も聞いたことがある。食品添加物ってやっぱり体に悪いの?

  • 先生、食品添加物って体に悪いイメージがあったんですけど、実際どうなんですか?
  • どうしてそう思うのかな?
  • だって、食品添加物って化学物質ですよね? ぼくには着色料とか綺麗になりすぎてる気がして……。人工的に作られた化学物質をとりすぎると体に害があるように思うんです。
  • 食品添加物が化学物質だから体に悪いと考えているとしたら、それは誤解だね。そもそも食品添加物の中にも化学合成化合物と天然由来のものがあるよ。
  • え!? そうなの?
  • 例えば、ハムには発色剤として亜硝酸ナトリウムが使われているんだけど、これは肉の変色を防ぐだけでなく、ボツリヌス菌やサルモネラ菌の繁殖を防ぐ、脂肪の酸化を抑える効果もあるんだよ。
  • いかにも、食品添加物って感じですね。
  • ところが、ほうれん草などの野菜に含まれる硝酸根は、人の口腔内の微生物の働きで亜硝酸ナトリウムに変化するんだ。
  • あれ、「亜硝酸ナトリウム」ってハムの発色剤として使われるものですよね……。
  • その通り! ほかにも天然着色料には少ないものでも数百、多いものでは万単位の成分が含まれているから、まだまだ成分がわからないものがたくさん含まれている。だから天然由来だといっても、人体に危険なものが混じっている可能性があるという指摘もあるんだよ。
  • ほんと!? 天然だからって、安心できないのかぁ……。
  • そもそも、食品添加物は「保存性を高め、おいしさを保つため」に使われるものなんだ。「化学合成化合物」と「天然由来」という視点ではなく、食の安全の視点から研究されている。どちらも安全性に関する詳細な検査が行われるんだよ。
  • そうだったんですね……。心配しすぎだったのかな。
  • いや、良い視点だと思うよ。「食」が体に与える影響を考えることは、いろいろな研究につながっている!
  • おー! 例えばどんなものがあるんですか?
  • 「食べ方」に着目してみると、「生食グルメ」ってあるよね。でも、人類は進歩の過程で火を使うことを発見し、食べ物に火を通して食べることで、病気を防ぎ、今まで生き残ってきたともいえる。
  • 「おいしい」を追求するあまり、深く考えずに「生」で食べようとすると、病気という代償を払うこともある。「公衆衛生」の分野では、見過ごせないね。
  • なるほど! 食べ方から、食の安全を考えるんだ!
  • さらに視点を変えて、食材自体が体に与える影響も考えてみよう。「ヤマブシタケ」という食用キノコに含まれる成分が、脳神経の成長を促進させる働きがあることわかり、認知症やうつ病などの予防、症状の改善に役立つと期待されているね。
  • すごい! 脳神経の成長を促進してくれるなら、ぼくもヤマブシタケを毎日食べようかな。
  • キノコやハーブなど、人があまり食べないものにも、未着手のものがまだ多く残っているしね。例えば、毒キノコとして、人が見向きもしなかったものの中に、下剤として使えるかもしれない成分が発見されたケースもあったんだよ。
  • 確かに、ぼくなら普段口にするものから研究しようって考えるなぁ。
  • 納豆やヤマイモなどの「ねばり」、つまり「植物性粘性物質」とはいったいどういう性質のものなのか、実はまだほとんど科学的に解明されていない。解明されれば、さまざまな活用法が出てくるかもしれない。
  • そっか! 天然由来でも「まだまだ成分がわからないものがたくさん含まれている」でしたね。
  • その通り! 食べ物の原料に含まれる成分や調理・加工による変化、また食べ物に含まれる成分がからだの中でどういうはたらきをするか、さらに病気の予防にまで関心を持つ食品科学も、奥深い研究分野だね。
  • よくわかりました!
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