大阪大学産業科学研究所 駒谷 和範先生のきっかけ
人が話を理解するってどういうことだろう?
高校時代は、紙と鉛筆だけを使って研究できる、抽象的な数学の世界への漠然とした憧れがありました。一方で、大学で学ぶことを考えた時、社会に役立つことを目的としている工学部がよいと思い、また「物理的なことより抽象的なことの方が面白そう」と思ったため、情報工学科に進学しました。そこで、人の言葉をコンピュータで扱う「自然言語処理」や「音声情報処理」という分野に出会ったのです。「人が話を理解するってどういうことだろう?」と不思議に思い、それを追い求めているうちに、気づいたら研究者になっていました。