京都大学理学部吉村 一良先生のきっかけ
なぜ磁石は引き合うのかが不思議だった。
子どもの頃から磁石に強い興味を持っていました。なぜ磁石は引き合うのか。なぜ方位磁石はいつも北を指しているのか。それがどういう原理なのだろうと本当に不思議で、いつになったら答えがわかるのだろうと、中学・高校の理科の授業が楽しみでした。でも結局その疑問に答えてくれたのは、大学の専門課程での「磁性物理学」の講義でした。それがもとで、その講義を担当していた私の恩師の研究室に入り、磁性研究の道に進んだのです。超伝導を知ったのは更に後のことです。何にでも好奇心を持ち、追いかけ続けることが大事だと思います。