「研究第一」主義の下、杜の都・仙台に
育まれながら逞しく凜々しく成長する
日本で3番目の帝国大学として創立された東北大学は、建学以来の伝統である「研究第一主義」「実学尊重」「門戸開放」の理念を踏襲し、世界最高水準の研究を創造し続けています。日本の大学で初めて女子学生を受け入れた大学でもあります。その中で工学部は、高校生女子にとって、どういう成長の場となるのか。工学部入試広報企画室の中村肇室長に伺いました。
安心して学び、成長できる環境
「航空宇宙工学」や「材料科学」「医工学」「災害科学」を始めとして、東北大学工学部が特色を持つ研究分野はたくさんあります。また、以前ある女子学生に本学で学んでよかったことを尋ねたところ、「何よりも高い目的意識を持って全国から集った優秀な友だちと刺激し合い、切磋琢磨できる環境が最もよかった」と答えてくれました。
東北大学は、4つのキャンパスが杜の都・仙台の中心部5km四方の中にあります。学生の85%を占める自宅外生の多くもこのエリア内に住んでいます。仙台は大学が多く学生に優しい街であることも加わって、このコンパクトさが学部や学年、出身地や国を超えた学生の交流を可能にし、学生間の関係をより豊かにしているように思います。仙台での一人暮らしを心配される保護者もおられますが、「お子さんを信用して送り出してください。きっと逞しく成長しますよ」とお伝えしています。学業や研究はもちろん、留学、サークル活動等々、東北大学はたくさんのチャンスを用意しています。また工学部では、以前より「工学系女性研究者育成支援推進室(ALicE)」を設置し、さらに2022度からは「工学研究科DEI推進プロジェクト」を立ち上げ、女子学生の学業や研究、キャリア形成などの支援を行っています。皆さん、逞しく、凜々しく成長していますね。
工学部の卒業生の多くは、企業や公的機関で研究者・技術者に代表される技術系職種で活躍することになりますが、その働き方は近年、大きく変化してきています。企業は女性の研究者・技術者を多く採用したいと考えており、労働環境は整備され、産休制度や育休制度などを始めとした支援制度も近年とても充実しています。また、コロナ対応として在宅勤務が普及したおかげで、世界最先端の企業で働きながら勤務地は自宅ということも、IT分野などでは可能になってきています。
高校生女子のみなさんには、ぜひ東北大学工学部で自分がワクワクする研究を見つけて、世界最先端の研究に取り組む中で技術や知識を身につけ、社会に羽ばたいていってほしいと思います。工学は、科学と人々の生活をつなぎ、未来を切り開く学問です。高校生のあなたが持つ「興味」が、東北大学工学部で学ぶことで実現したい「夢」へと昇華し、やがて「形」となって未来の社会では“当たり前”の技術として使われているようになるかもしれません。