安全・安心な暮らしをデザインする
Global Imagineerの育成

夢をかたちにする技術者

　福井大学 工学部では、Imagineerの育成という理念を掲げて教育改革に取り組んでいます。Imagineerとは、Imagine（心に描く）＋engineer（技術者）から生まれた英単語です。また、工学の使命は人々の安全・安心な暮らしをデザインすることです。技術者が心に描くべきもののひとつは、人々の暮らしです。さらに現代の技術者には、産業現場で状況に応じてすばやく行動する力と新たな時代を切り拓く能力が求められます。

総合先端工学の未来を担う

　特色としては、原子力を学部から学べる数少ない大学であることです。工学部の機械・システム工学科 原子力安全工学コースでは、3年次から敦賀キャンパスで原子力発電とその立地地域における安全性の確保などの諸課題に関する実践的かつ多面的な教育・研究を行います。また、福井県敦賀市に新たに建設が計画されている研究用小型原子炉（中性子ビーム利用）に本学も参画し、産業利用の促進と原子力人材の継続的な確保につなげる研究を原子力工学の国際拠点である「附属国際原子力工学研究所（敦賀キャンパス）」で取り組みます。ほかにも、県内の原子力施設を活用し、学外の研究機関や民間企業とも連携した専門教育により、世界トップレベルの原子力研究開発を実施しています。また、福井県の主要な産業でもある繊維についても、「繊維・マテリアル研究センター」との連携で、企業や研究機関との繊維・機能性材料工学分野の基礎研究・開発に関われます。
　大学院への進学が約６割の工学部では、専門分野の研究者や技術者をめざす教育も充実しています。自律型産業人材の育成プログラム（実践道場）や卓越大学院プログラムといった多様なプログラムなど、広く工学全般の教育・研究を行い、確かな発想で地域社会はもちろん、国際社会にも貢献する「Global Imagineer」の育成に取り組んでいます。
　本学は就職実績でも高い評価を得ています。就職率が16年連続で全国1位※（2023年卒工学部98.7%）。「離職率が低い」ことも特長のひとつです。自分がやりたい仕事内容や企業選びなど、納得できる就職を充実したキャリア教育で支えます。
※大学通信調査「複数学部を有する卒業生数1,000人以上の国立大学」