学長からのメッセージ 南山大学

高い国際力と専門性で
世界に貢献する力を養う

世界とのつながりが強いこの時代に、
新しい世界をつくる人材を育成

　今、世界では紛争などによって平和や人間の尊厳が脅かされていますが、それが日本にも影響を与えており、各地では医療や貧富の格差など課題が山積しています。その一方で、「人類の持続的な幸せを願い、誰一人取り残さない」という目標を掲げるSDGsが社会に浸透し始めています。今こそ、地球規模で考え、一人ひとり行動することが求められています。
　本学は1946年に開学し、現在8学部18学科を有するカトリック総合大学であり、いつの時代でも尊重すべき「人間の尊厳のために」を教育モットーとしてきました。各学部において学問と人間のあり方を考える学びを土台とし、学生に寄り添う教育を実現しています。そして、「個の力を、世界の力に」というビジョンを掲げ、目の前の課題はもちろん、世界にどう貢献できるかを考え、実行できる人材を育てることが使命であると考えています。

国境のない学びの場で、国際感覚、
多様性・対話力・尊厳の理解を養う

　本学では、「Diversity（多様性）」「Dignity（尊厳）」「Dialogue（対話）」の３つのDに注力しています。対話を通じて、自分とは異なる文化や価値観をもつ人と理解しあうことで、多様性や尊厳を尊重しつつ視野を広げることができるでしょう。
　昨年、国境のない学びの場を実現するために、外国人留学生と日本人学生がともに暮らす「ヤンセン国際寮」をオープンしました。さらに、キャンパスでは学部・学科の垣根を低くし、どの学部でも外国語を学ぶことや、国際感覚を身につけることが可能です。留学プログラムも充実しており、現在39の国と地域に協定校があります。当然、学生は海外に学びに行きますが、現地の人たちもまた日本人から多くを学びたいと考えています。「世界は、あなたたちを待っている」と強く思うのです。

国際力・専門性・情報力を身につけ
自分にできる貢献を見つけられる大学

　新しい時代への転換期を迎え、次世代を生き抜く力を養うことも大切です。そのため、オンラインを活用して海外の大学とつながり、双方の学生が協働して学ぶプログラム「NU-COIL」を用意しています。海外の多様な価値観に触れ、多文化共生力や発信力、グローバルな課題を多角的に議論できる学際的な国際力を養います。さらに企業などとの協働プロジェクトを通じて、実際の課題に対する問題発見力や解決力を養うことも目的としています。また、コンピュータに関する基礎知識と活用技術を習得し、情報化時代を生きる力を身につけます。
　これらをベースにしつつ、各学問分野でそれぞれの真理を追求しています。グローバルな関心を持ち、自分には何ができるのかを考える機会が大学にはたくさんあります。自分にできる貢献を、みなさんに見つけてほしいと願っています。