2024年度 新学年スタート号
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リケジョのための理工系学問が学べる大学特集 熊本大学 (熊本県)

「情報融合学環」において、
各分野のDX課題解決を担う人材を育てる ※設置構想中(設置計画は予定であり、変更が生じる可能性があります)

実践力と専門力に強い少人数教育で
データサイエンティストを養成

 熊本大学では、新しい学部組織(学士課程)として令和6(2024)年4月「情報融合学環」を創設することを構想しています。文理融合、実践的教育、学内連携、地域連携、大学間連携で学ぶ「学部等連係課程」なのがその特徴で、DX(デジタルトランスフォーメーション)、数理・データサイエンスの素養を身に付け、DX課題に対応することのできる人材を育成していきます。DS(データサイエンス)総合コース、DS半導体コースを設け、卒業後は、データサイエンティストとして企業や行政など、幅広い分野で活躍することを想定しています。定員は60名と少人数教育で行い、演習や実習を多く取り入れることで実践力を磨きつつ、専門分野を学んでいきます。また、大学院との接続として、本学の大学院自然科学教育部だけでなく、大学院社会文化科学教育部並びに生命科学系の大学院への進学も可能とする教育プログラムで、学生の可能性を広げていきます。
 グローバルなコミュニケーションスキルを高める教育も充実。1年次に一定水準の基礎を身に付けた上で、2、3年次に専門用語などを含めた実用的な語学を学修。さらに、半導体関連企業などでのインターンシップで、現場でのコミュニケーション能力や実践力を教育します。また、PBL(問題解決型学習)や、アントレプレナーシップ教育などにも注力していきます。

DS総合コースとDS半導体コースで
次代のリーダーをめざす

 文系出身の学生でもコースを選択できるよう、1年次に数学や物理・化学に関する補修教育を実施し、2年次から各コースへ分かれます。
 DS総合コースでは、人工知能、ビッグデータ分析、情報処理、統計学を含むデータサイエンスについて、文理融合型のカリキュラムで総合的に学修。社会のDX課題を幅広い観点から解決へと導ける人材を育成します。
 DS半導体コースでは、基盤となるデータサイエンスに加え社会で通用する半導体の知識を専門的かつ実践的に学修。半導体分野のグローバル企業の熊本進出を受けて地元に半導体分野の人材需要が高まる今、この地で学ぶことで半導体を含む製造DX課題に向き合い、デジタル産業をけん引する人材を目指すことができます。

情報融合学環教員からのメッセージ

データサイエンスは、様々な手法を用いてデータを分析し、その裏に潜む法則性や解決すべき課題を導き出す学問で、社会のあらゆる場面において必要とされています。ただし、データ分析には正解は存在せず、自分自身で解法と最適解を考えていくしかありません。ぜひ、本学環での学びを通して、一緒に新たな価値の創造・発見に 挑戦していきましょう。

情報融合学環教授
城本 啓介 先生