国内唯一の海洋系大学
スケールの大きなモノづくりを学ぶ
海洋国家を実現する学び
四方を海に囲まれている日本は、海洋資源の有効活用をはじめ、広大な海をフロンティアとして認識し、「海洋国家」を再構築する必要性が叫ばれています。国内唯一の海洋系大学として注目される東京海洋大学では、実験・実習を通じた実践的な学びの場を用意しています。海洋工学部において、例えば1カ月間航海しながら行う船舶実習では、1年次から実際の船舶機関システムを自分の手で操縦する貴重な体験ができます。3年次以降はさらに高度な実習を行い、理論と実践を結び付けた研究を行います。海の現場は、技術の進歩が目覚ましく、日々新しい発見があります。今後も、より少ない燃料で動く省エネルギー技術や、環境に負荷を与えないエコロジー技術などの開発など、取り組みがいのある研究が多い分野です。
海事産業における女性活躍への貢献
国土交通省の『輝け!フネージョ★』プロジェクトを知っていますか? 「フネージョ」とは、船員や造船・舶用工業など海事分野で働く女性を幅広く象徴する造語です。海洋立国である日本の海運業、造船業、舶用工業といった海事産業の持続的な発展には、数多くの優秀な海事人材が不可欠であるため、行政からの女性活躍支援も進められています。東京海洋大学でも、女性研究者支援機構「海なみ」を発足させ、女性研究者支援を進めています。毎年夏には「女子学生のためのキャリアパスセミナー」を開催。「海洋大で学ぶと社会でどのように活躍できるのか見えてくる」をテーマに、進学した理由やキャンパスライフ、卒業後の進路などを卒業生から語ってもらっています。船の世界での女性進出は、まだ始まったばかりですが、だからこそ大きなチャンスがある分野。東京海洋大学海洋工学部は、グローバルな視点で海洋の未来を切り開く人材を養成しています。
先輩リケジョに聞いてみました!
私は現在、ケーブル船の運航や海事コンサルティングなどを行う会社で働いています。工学の中でも船に関する事すべて学べるのが海洋工学部。工学の基礎に加えて、気象、航海計画、造船、チームマネージメントなど高校生の自分では想像もできない幅広い勉強ができました。実際に練習船に乗っての航海演習などの頭も体も使った経験は、船員にならなかったからこそかけがえのない経験として役に立っています。自分の仕事が社会を少しだけ便利にするそんな日が来るのを夢見て日々の小さな積み重ねを大切に頑張っています。