2024年度 入試直前激励号!
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古文・漢文編

古 文

1 古語と語法が主柱だ

入試問題の古文は、本文が解釈できれば、よほどの難問・奇問でない限り、どの設問もおおよそ解答できるはずである。その解釈のためには、古語と語法の力が必要であることは明白である。

2 文脈の中で押さえつつ解釈しよう

過去問や予想問題集などを使って、一度設問を解いた後でもよいから、本文を全文解釈することをお勧めする。その解釈作業の中で、つまずく部分の単語や語法を押さえ、かつ主体や客体を確認し、本文全体の流れを押さえる練習を積みたい。そうした積み重ねの中で、読解力の増強がかなうのである。

3 主要作品の出典情報をつかんでおく

入試に頻出する作品については、その出典情報(作者・時代・内容・特徴)をつかんでおく。特に私立大入試では重要なポイントとなる。文学史問題対策のためだけではなく、本文を読む際の補助とすることを考える。知らないより知って読んだ方が読みやすい。詳しいあらすじまで押さえることはない。

4 私大で必要な人は、
過去問演習が必須

私立大入試においては、各大学にそれぞれの特徴があり、クセもある。だからこそ、しっかりと過去問をやっておくことが大切だ。最新年度のものから五年分以上はやっておくとよい。

5 国公立大二次試験で必要な人は、
解答を必ず自分で書いてみること

過去問や予想問題を解く際に、頭の中だけで考えて、実際に自分の答案を書かず、正解例と頭の中の解答とを見比べるだけの人がいるが、それでは、二次試験対策としては役に立たない。必ず自分で解答を書き、どのポイントが足りなくて、何が表現的にまずいのかを、先生などの添削やアドバイスを受けて、検討することが重要である。

6 内容に関わる設問は、
必ず本文と照合しよう

読んだ印象だけで設問に答えようとする悪いクセが、受験生の多くに見受けられる。正解の根拠となる部分をしっかりと確認しながら、選択肢を検討したり、記述のポイントを押さえることを意識してほしい。

漢 文

1 入試問題の傾向を知ること

受験する大学の問題に対応できる力を養成するための最良の教材は過去問である。数多く解くことによってその傾向を熟知すること、その設問を解くのに慣れることが重要である。

2 本文はまず全体を把握すること

国公立大二次試験や私立大入試の漢文の本文は易化する傾向にあるとはいえ、受験生が一度読んだだけで完璧に理解できてしまうほど平易なものではない。したがって、本文を読解する場合には功をあせらないことが重要である。まず、全文を一通り読んで趣旨や大意を把握する。次に、趣旨や大意を念頭に置きながら細部の内容を訓読に即して読み取っていく。このように全体の内容をとらえてから部分の内容を決定することを心がけて読解すれば、極端な誤読を避けられるはずである。

3 重要語・基本句形などの
基礎知識を習得すること

語句の意味・読み、書き下し文、現代語訳などの問題では、相変わらず重要語や基本句形が多く問われている。問題練習をした場合には、答え合わせをした後、本文に現われた重要語や句形をすべて確認し、さらに本文を繰り返し朗読すべきである。知識が確実に定着するとともに、訓読力も向上するはずである。また返り点を施す問題がよく出題される大学を受験する者は、必ず正解できるように練習しておくこと。

4 記述問題の解答は
実際に書いてみること

現代語訳の問題にせよ、説明問題にせよ、頭ではわかったつもりでも、いざ書いてみるとうまく表現できなかったり要領よくまとめることができなかったりするものである。解答は必ず実際に書いてみることが大切である。