法律・政治系統

14法学
  • 法律の解釈や運用を学ぶ
  • 法的なものの見方や国際的な視点を養う
14法学
法律の解釈や運用を学ぶ
法学は生活全般に関わる法律の成り立ちや解釈を学び、社会の問題に対する合理的な解決策を探る学問です。六法(憲法・民法・刑法・商法・民事訴訟法・刑事訴訟法)、行政法、労働法、国際法などの条文の解釈や、その法律がどのように運用されているのかを学びます。また、法律が社会正義にかなっているか、法と道徳はどう違うのかという哲学的な問題も扱います。
法的なものの見方や国際的な視点を養う
グローバル化により国際法や国際関係法の重要性が増しています。また、企業経営ではコンプライアンス(法令遵守)が強く求められるなど、経済分野でも法律知識の必要性が高まっています。社会の複雑に絡み合う利害対立を調整する上で、法律の知識は欠かせないので、こうした問題に対処する「リーガルマインド(法的なものの見方)」を身につけた人材が、さまざまな分野で求められています。

法曹職や公務員などのほか、金融・保険業、商社、製造業、マスコミ関連など、活躍の場は多岐にわたります。企業コンプライアンスの必要性から法律知識を有する人材へのニーズが高まり、企業の法実務のエキスパートとしての活躍も期待されています。

15政治学
  • 国民を幸せにする政策を模索する学問
  • ダイナミックに世界と時代を動かす政治を学ぶ
15政治学
国民を幸せにする政策を模索する学問
政治とは、公共的な問題の利害調整や意思決定の過程のことで、社会の秩序や枠組み、制度をつくり、問題を解決しながら維持していくためのものです。政治学が扱う領域は、政治の動向、地方自治、公共政策、選挙や住民投票、国際関係などと幅広く、国家や権力、政治行動や政治過程など政治を行う概念や作用を研究することが基本となります。
ダイナミックに世界と時代を動かす政治を学ぶ
政治制度などの歴史を学ぶ「政治史」、政治思想の流れを研究する「政治思想史」、さらに、外交や国際関係を扱う「国際政治学」や、ある国や地域の政治制度を研究・比較する「地域研究・比較政治学」という分野もあります。また、「行政学」の分野では、国や地方自治体のあり方やその政策の立案、実施などについて研究していきます。法律や社会学、経済学など、関連する学問についても幅広く学ぶのが一般的です。

公務員になる人や、金融・保険業、流通・サービス業、各種製造業など、進路は多岐にわたります。政策面への理解が必要な報道機関や新聞社では、政治学を専攻していた人が比較的多く活躍しています。社会経験を経た後、政治に携わる職業をめざす人もいます。

経済・経営・商学系統

16経済学
  • 社会活動の根幹となる「経済現象」を研究する
  • 経済のさまざまな現象を理論で考え検証する
16経済学
社会活動の根幹となる「経済現象」を研究する
経済学は、国家や世界の経済・景気がどのように変動していくかを、生産・流通・消費などの経済活動を分析したり、基本的な法則性を見いだしたりして経済の発展をめざす学問です。ただし、経済規模の拡大や生産量の増大だけを目的とするのではなく、富の分配のあり方を考えたり、より多くの人が豊かさを実感できる社会の実現をめざすための学問でもあります。
経済のさまざまな現象を理論で考え検証する
マクロ経済学やミクロ経済学では、その理論をもとに、過去・現在の経済活動をさまざまな切り口で、実証分析しながら、将来の状況を予測します。ほかにも、経済活動に理論を当てはめてその正しさを検証する統計学・計量経済学や、現実社会でどのように経済理論を生かすかを検討する経済政策などの研究分野があります。グローバル化の進展により、経済学を学ぶ上では国際的な視野も重要です。

進路の選択肢は多岐にわたりますが、学んだ知識を生かしやすい金融・保険業、商社、製造業への就職が人気を集めています。資格取得で多いのが、証券アナリストや税理士、中小企業診断士などです。

17経営学・商学
  • 企業活動の理論と実務を学ぶ「経営学」
  • モノの生産から消費までの商業活動を学ぶ「商学」
17経営学・商学
企業活動の理論と実務を学ぶ「経営学」
経営学は企業の運営・管理で発生する「人・モノ・金」などに関する事象を分析することを目的としています。財務・生産・労務などの現状を把握した上で、目的達成のための手段や技法を学ぶ学問です。経済学との明確な区分は難しいですが、経営学の方が企業活動そのものを対象として、より実務的で具体的な分析や研究を行います。
モノの生産から消費までの商業活動を学ぶ「商学」
商学は、商品の生産・流通・販売・消費の商業活動全般を研究対象としています。さらにマーケティングや貿易、金融〈銀行・証券・保険)について学ぶことができます。商学の一分野である会計学は、企業活動に必要な会計・簿記を研究するもので、財務会計・管理会計・税務会計などについて学びます。経営学・商学の両方とも、基礎的な経済学や民法・商法、会計学などを学ぶのが一般的です。

事務系職種のほとんどは学んだ内容と関連しているため、進路は多岐にわたります。一般企業では、流通・サービス業、商社、製造業、金融・保険業を希望する人が大半です。公認会計士や税理士などの国家資格取得をめざす人も少なくありません。

18経営情報学
  • 企業経営に必要な「情報」の扱い方を学ぶ
  • 理系的なセンスや能力を「経営」に生かす
18経営情報学
企業経営に必要な「情報」の扱い方を学ぶ
経営情報学は、社会にあふれる情報の中から企業経営に必要な情報を選択して収集し、経営の分析や意思決定に役立てることを目的とする学問です。経営学が研究対象としている「人・モノ・金」に加えて「情報」という要素を研究の中心に据えていることが、この学問の大きな特徴です。ネットワークシステムの発達で情報の重要性はますます高まっています。
理系的なセンスや能力を「経営」に生かす
組織の管理や運営といった文系的側面に加え、コンピュータによる情報処理やデータ分析という理系的側面の両面から学びます。経営の意味や組織のあり方を考える経営学理論をふまえて、データの収集・分析によって経営システムの開発や構築をめざしたり、経営マネジメントや企業の経営戦略立案の方法なども研究対象となります。プログラミングやシステム設計など情報処理の能力が大いに発揮できる分野です。

経営学的な知識に加え、情報・コンピュータ科学の分野にも通じた人材として、企業での期待度が高まっています。情報処理系企業をはじめ、金融・保険業、流通・サービス業、広告代理店などへの就職が目立ちます。

社会学系統

19社会学
  • 社会や人間の営みを深く探究する
  • 幅広い研究対象とフィールドワークなどが特徴
19社会学
社会や人間の営みを深く探究する
社会学は「集団の一員としての人間」という観点から、個人を取り巻くあらゆる社会関係や、その中での人間の営みを探究し、人間の行為とその意味を客観的に分析します。家族や学校、企業、地域社会の問題から、都市、産業、メディア、文化、国際社会、人類のテーマまで多彩であり、「人間の集団と関わりのある事象」はすべて社会学の研究対象となります。
幅広い研究対象とフィールドワークなどが特徴
また具体的な研究対象は幅広く、「格差問題」「非正規雇用」「命の尊厳」「ジェンダー」「テロリズム」「SNS」「過疎化」「まちづくり」など、社会に起こっている現象や問題を取り上げて分析し、提言や注意喚起を行っていきます。社会学では、研究する目的の場所に出かけて、情報収集のためのアンケートやインタビューなどの聞き取り調査を行う「フィールドワーク」を重視するという特徴があります。

学んだことを実践できる就職先はバラエティに富んでいます。製造業や流通・サービス業で商品開発や販売戦略を手がける人、情報収集が欠かせないマスコミ関連やマーケティング関係で活躍する人、公務員として公共の問題の解決に携わる人もいます。

20社会福祉学
  • 人々の暮らしと社会の未来を支える
  • すべての人が「人間らしく」生きることをめざす
20社会福祉学
人々の暮らしと社会の未来を支える
超高齢化・少子化・格差の拡大が進む日本において、重要性の高まる福祉について理論と実践をトータルに学ぶのが社会福祉学。荒廃した地域社会の再建や都市社会の環境整備、医療福祉制度や法律の整備、具体的なソーシャルサービスから社会全体を視野に入れた理論まで、政治、法律、社会、医療などの側面から幅広く研究します。
すべての人が「人間らしく」生きることをめざす
具体的には、老人福祉、障がい者福祉、児童福祉といった視点から、すべての人が人間らしく生きるための方法や社会制度のあり方について学んでいきます。社会福祉の理論を学ぶだけではなく、社会福祉士や精神保健福祉士などのソーシャルワーカーや、介護福祉士、ケアマネジャーなどの資格をとって、社会的な弱者を支えていく人材を育成します。

多くの人が、ソーシャルワーカーや公的機関の職員など、福祉の現場での仕事を志望します。また、社会福祉士や介護福祉士の受験資格を取得し、国家試験に合格すれば、福祉事務所や児童相談所、老人介護施設などの社会福祉施設で活躍できます。

21環境学
  • 人間や生物が豊かな営みを続けていくための学問
  • 文系・理系の両面からのアプローチで環境を守る
21環境学
人間や生物が豊かな営みを続けていくための学問
水や大気、土壌や気温、自然や景観など人間と環境の関係を掘り下げて研究するのが環境学です。環境については、これまで生物学や、農学、地球科学などの自然科学系の学問で研究されてきましたが、環境問題は経済や法律、社会制度などとも絡み合っているため、人文・社会学系のアプローチによる研究も求められるようになってきています。
文系・理系の両面からのアプローチで環境を守る
人文・社会学系では、環境と人間生活との関わりを考えるための法整備や政策の立案、経済的な側面からの問題解決の探究や仕組みづくりなどがテーマになります。理系的アプローチでは、既存の自然科学的分野に加えて環境計画学や環境デザイン学なども学びます。ゴミ処理やリサイクルなどの身近な問題から、酸性雨や温暖化、PM2.5といった地球レベルの問題まで、さまざまなテーマが対象になります。

理系・文系にまたがる学問のため、就職先も多岐にわたります。製造業、建築関係、エネルギー関連、流通・サービス業などの一般企業、マスコミ関係、公益法人、環境NGOなどでの活躍が期待されています。公務員になり、行政機関・教育機関で働く人もいます。

22観光学
  • 「おもてなし」の心で観光文化を生み出す
  • 観光を文化と産業の両面から学ぶ
22観光学
「おもてなし」の心で観光文化を生み出す
観光学では、「現代における観光の役割」「観光地での地域文化との触れ合い」「ホスピタリティの重要性」など、観光と関わりをもつ社会現象に関連する研究を行います。観光を地理学、経済学、社会学、人類学などさまざまな学際的見地からとらえ、豊かな観光文化を築くための探究をすることにより、観光産業に関連する諸問題の解決にあたります。
観光を文化と産業の両面から学ぶ
具体的には、「観光文化や観光行動に関する分析や研究をする分野」「観光地の開発や観光地の運営を地域発展に生かす研究をする分野」「ホテルやレジャー施設、テーマパークといった観光関連施設や企業の研究をする分野」などがあります。文化としての観光という側面だけではなく、産業としての観光についても研究対象としています。また、理論だけではなく、観光業に必要となる語学や実務や技能についても学びます。

ツアーコンダクター、ツアープランナーなどの観光・旅行業界やホテルスタッフ、コンシェルジュといったホテル業界、テーマパーク、アウトドア、レジャー・スポーツ関連など、サービス業界全般で活躍する人が大半です。

23マスコミ学
  • 時代の動きを見つめ、情報を発信する
  • 情報メディアの役割やそのあり方を探究する
23マスコミ学
時代の動きを見つめ、情報を発信する
マスコミュニケーション全般とテレビ・ラジオ、新聞・雑誌、出版、広告、インターネットといった各マスメディアについて、社会における役割や影響力、情報伝達の仕組みや歴史などを学ぶとともに、制作や情報発信に関する技術まで視野に入れて専門的に研究します。また、企業などの広報活動について、その役割やメディアとの関係なども研究します。
情報メディアの役割やそのあり方を探究する
具体的には2つの方向性があり、ひとつはマスメディアの役割やそのあり方そのものを追究するアプローチです。マスメディアが伝える情報の内容の検証や社会に与える影響の分析によって、情報発信のあるべき姿を探ります。もうひとつは、新聞、出版、広告、インターネットなど特定のメディアについて、その役割や問題点などを研究するアプローチで、知識や理論だけではなく、メディアの倫理的な側面についても研究します。

多くの人が、学んだ内容を直接生かせる新聞社、放送局、出版社などのマスコミ関連企業や広告業界への就職をめざしています。インターネットで情報発信を行うIT関連企業や、一般企業の広報部門や広告宣伝部門、制作部門で活躍する人もいます。

国際関係学系統

24国際関係学
  • グローバル化する世界を広い視野で考える
  • 国際舞台で活躍するための知識を身につける
24国際関係学
グローバル化する世界を広い視野で考える
グローバル化が進む中で、1つの国だけでは解決できない問題が起こっています。複雑に絡み合うこうした国際的諸問題を多角的な視点から研究するのが国際関係学。戦争や民族紛争、貿易問題などを通して国家間の政治経済関係や国際平和を追究する社会科学的アプローチと、異なる民族や地域の問題を国家・国境を超えて考える人文科学的アプローチがあります。
国際舞台で活躍するための知識を身につける
研究には、政治学、法学、経済学、史学、地理学、社会学などの知識が必要とされ、語学力も要求されます。その研究対象は、主権国家だけには限定されず、EUやASEANなどの国際共同体、国連などの国際機関、NGO、多国籍企業など広範囲に及びます。平和の構築や温暖化などの環境問題、多国間での貿易の枠組み作りや企業の海外進出の問題、多文化共生のあり方などテーマは多岐にわたります。

語学力や国際感覚を生かし、外資系企業、商社、金融・保険業、製造業、旅行会社、マスコミ関連など、就職先は多岐にわたります。また、NGOやシンクタンクでの国際貢献を希望する人、海外留学や大学院進学をする人も増えています。

情報・メディア系統

25情報学・データサイエンス
  • 高度情報化社会で必要性が高まる「情報学」
  • ビッグデータから新たな価値を生み出す「データサイエンス」
25情報学・データサイエンス
高度情報化社会で必要性が高まる「情報学」
情報学は、コンピュータやプログラミングを学ぶ、情報の収集・分析・処理技術を学ぶ、情報と社会の関係を学ぶなどの分野に大別。文系学部では情報技術の理論・知識と情報収集・情報解析などの実践的技術を習得して情報を活用した問題解決手法を学びます。理学系学部では認知科学や情報統計学、情報処理論などの原理的研究が中心。工学系学部ではネットワークやAI(人工知能)などを学びます。情報学を学べる学部・学科は文理とも増加傾向。
ビッグデータから新たな価値を生み出す「データサイエンス」
IT技術の普及により収集・蓄積が容易になった膨大かつ多種多様なデータ(ビッグデータ)を活用して、ビジネスや社会課題の解決などに生かすのが「データサイエンス」という学問。統計学も学びますが、収集・分析する内容を自ら考え、課題の発見・解決やビジネス上の成果につなげるため、経済・経営やマーケティングに関する知識も必要です。

IT関連、金融・保険業を含む幅広い業種の企業、一般企業の情報関連・マーケティング・企画開発部門や、データサイエンティストとしての活躍が期待されます。情報学の理工系は、ソフトウェア開発・情報サービスや各種メーカーなどに就職する人が多くいます。

26メディア学
  • 進歩するメディアと多彩な表現について学ぶ
  • メディアの問題点や未来を考える
26メディア学
進歩するメディアと多彩な表現について学ぶ
映像・音声・文字・写真などを表現するメディア全般について、それぞれの機能や特徴、役割を学ぶとともに、デジタル表現を中心とするさまざまな表現技術や情報伝達技術をクリエイティブな要素も含めて総合的に研究します。テレビのデジタル放送による双方向性メディアの誕生や電子書籍の普及など、メディアが提供する情報の形は常に変化しています。
メディアの問題点や未来を考える
インターネットやモバイル端末の普及・進化により、テレビやラジオ、新聞などのマスメディアだけではなく、SNSサービスやオンラインゲームなど、メディアは急速に多様化しています。個人が情報を発信できる動画コンテンツやネット上での発言もメディアとしての役割を持つようになってきています。このような変容するメディアについての問題点やメディアが社会をどう変えていくかなどについて学びます。

CGデザイナー、ゲームクリエイター、Webデザイナー、サウンドクリエイターなどの専門職に就く人や、マスコミ・出版関係、インターネット関連企業への就職をめざす人が大半です。企業の広告宣伝部門や制作部門で活躍する人もいます。

CLOSE