主な進路は、臨床医・基礎医学研究・行政の3つです。卒業生の大半は医師国家試験を受験し、臨床医・研究医をめざします。基礎医学を志す人は、基礎系の大学院へ進学します。公衆衛生学・環境医学の研究や医療行政に携わる人もいます。
学部卒業時に歯科医師国家試験受験資格が与えられ、合格者のほとんどが歯科医になります。合格後は1年間の研修期間を経たあと、臨床医として勤務するのが一般的です。大学院へ進学し、研究者や大学教授をめざす人もいます。
6年制の場合は、薬剤師の免許を取得して医療機関や薬局に勤める人が多く、製薬・化学・食品・衛生関連企業などへ研究者として就職する人もいます。4年制の場合は、公務員や薬品メーカーの医薬情報担当者になる人が多く、大学院に進学する人もいます。
国家試験受験資格を取得し、看護師、保健師、助産師などをめざす人がほとんどです。医療機関での勤務に限らず、在宅療養を望む人のケアや、老人福祉施設、児童福祉施設、訪問看護ステーションに所属するなど、活躍の場は多岐にわたります。
臨床検査技師、理学療法士、作業療法士など、専門家としての知識と技術を生かし、病院、臨床検査センター、保健所や、特別養護老人ホームなどの社会福祉施設で働く人が大半です。健康機器メーカーなどの民間企業へ就職する人もいます。
保健学は、養護教諭や臨床検査技師、栄養士などの資格を取り、学校や病院、福祉関係の施設で働く人が大半です。福祉学は、ソーシャルワーカーとして自治体の福祉行政部門、保健所、福祉施設などで働く人が多くいます。
病院・学校・福祉施設での栄養管理業務、食品メーカーでの商品開発などで活躍が期待されています。食への知識や問題意識を生かして、外食産業、流通・サービス業、マスメディアなどで活躍する人や、家庭科教員として食生活のあり方を指導する人もいます。
アパレル関係、繊維メーカー、流通・サービス業などへ就職する人が大半です。デザイナー、パタンナーといったクリエイターや、商品企画・商品管理、品質管理に関わりながら専門的な能力を発揮する人、家庭科教員になる人もいます。
保育士や、幼稚園・小学校で教育職になるなど、子どもと直接関わる職種を志望する人が大半です。児童相談所職員や公務員として行政面から児童の問題に関わったり、玩具や子ども服のメーカーなどに就職する人も少なくありません。
住宅産業やインテリア産業での商品開発やアドバイスを行う仕事や、建設業での建築物設計や都市計画に関わる分野などで、学んだことを生かせます。公務員として住宅行政に取り組んだり、不動産分野に進む人もいます。
学習領域の広さから、進路はさまざまな職種・業種におよびます。福祉行政部門などの自治体職員、消費者トラブルの相談員などの社会貢献度が高い職種や、消費生活に関わる民間企業、マスコミ関係まで、多岐にわたります。
体育教師をめざしたり、スポーツ選手、コーチ、トレーナー、体育施設の指導員、スポーツクラブのインストラクターなど、才能を開花させる場は多岐にわたります。スポーツ用品メーカーなどのスポーツ関連企業や、健康産業で働く人も少なくありません。