看護・医療技術系統

27看護学
  • 人間の身体と心をケアする知識や技術を身につける
27看護学
人間の身体と心をケアする知識や技術を身につける
看護学は、人間のケアを科学的に学ぶ学問で、医学・心理学・薬理学分野の基本知識も欠かせません。専門科目としては看護哲学、看護学概論、成人看護学、老人看護学、精神看護学、小児看護学などがあります。実習が重要な位置を占め、1年次は教室内での基礎実習が中心ですが、2年次後半から病院現場での実習がスタートし、3年次には診療科ごとに2週間程度のサイクルで病棟での実習をすべて体験し、患者のケアを実際に学んでいきます。通常は3年制ですが、すでに准看護師免許を持つ者を対象とする2年制の学科もあります。

ほとんどの人が看護師資格を取得し、看護師として病院・診療所・療養所などの医療機関で働く人が大半です。企業・施設内診療所や福祉施設などで働く人もいます。専攻科に進学し、保健師や助産師などをめざす人もいます。

28医療技術/医療系その他
  • 医療現場に欠かせない医療技術者をめざす
28医療技術/医療系その他
医療現場に欠かせない医療技術者をめざす
「医療技術」は、各種検査により診療に必要なデータを提供する臨床検査の技術や、運動機能・生活機能の回復を図る各種療法などを学ぶ学問で、臨床検査技師、診療放射線技師、理学療法士、作業療法士、歯科衛生士、歯科技工士などの多彩な医療技術者の育成を目的としています。いずれも基礎段階で物理学、化学、生物学、医学系基礎科目などを学び、専攻ごとに異なる専門科目を学びます。「医療系その他」には、情報処理・医療事務などを軸に病院の経営・管理に携わる知識を学ぶ医療情報技術や、救急救命士の養成などが該当します。

それぞれ専門の国家試験受験資格を取得し、ほとんどの人が国家資格の取得をめざします。資格取得者の大半が、病院・診療所・歯科医院などの医療機関や検査機関、保健所などで、専門職として活躍しています。

保健・福祉系統

29保健・衛生学
  • 健康を支えるために
    必要な知識や能力を
    身につける
29保健・衛生学
健康を支えるために必要な知識や能力を身につける
「保健学」は、人間の健康維持・管理を主眼とする学問で、とりわけ予防医学の領域が重要なため、医学や薬学とも密接なつながりを持ちます。保健科のカリキュラムは、解剖学、生理学、病理学、細菌学、薬理学、栄養学、衛生学、予防医学などで構成され、介護福祉について学べる短大もあります。中学校教諭二種免許(保健)や養護教諭二種免許を取得できる短大もあります。「衛生学」は、現代社会の抱える健康に対する課題を知り、その改善の道を探る公衆衛生などについて学ぶ学問です。

福祉施設や医療機関のほか、一般企業に就職する人もいます。養護教諭二種免許を取得して、小・中・高等高校の養護教諭(保健室の先生)になる人や、中学校教諭二種免許(保健)を取得して中学校の保健科の教員になる人もいます。

家政・生活系統

30家政学・生活科学・住居学
  • 「衣・食・住」を中心に、生活に関する幅広い知識を学ぶ
30家政学・生活科学・住居学
「衣・食・住」を中心に、生活に関する幅広い知識を学ぶ
「家政学・生活科学」は、衣・食・住を中心とする人間生活全般にわたる専門知識と技能を幅広く身につけ、豊かな家庭生活の創造力・実践力を養うことを主目的とする学問です。生活に関する文化・教養を学べる短大や、生活を豊かにするための生活デザインを学べる短大、ライフデザインやキャリアデザインについて学べる短大も増えています。「住居学」は、住宅を取り巻く生活環境や室内環境、家族・地域とのかかわりなどを学び、住まいという観点から豊かな生活の実現をめざす学問です。

流通・サービス業、各種製造業、金融・保険業など、就職先の業種は多岐にわたります。学んだ専門知識を生かせる職場として、生活家電や住宅、家具、食料品などに関連する職業に就く人もいます。中学校教諭二種免許(家庭科)を取得して教員になる人もいます。

30食物・栄養学
  • 食と栄養について、多方面から科学的に学ぶ
30食物・栄養学
食と栄養について、多方面から科学的に学ぶ
食物・栄養学は、食を取り巻く諸問題に対して総合的に取り組み、食生活の改善と向上をめざすための学問です。短大のカリキュラムは、栄養化学、栄養生理学、食品化学、食品貯蔵学、調理学など、栄養学・食品学・調理学が3本柱となります。多くの短大が栄養士の養成を主目的としていますが、その場合は栄養士養成課程の所定の科目(解剖生理学、運動生理学、臨床栄養学、給食管理など)を履修する必要があります。中学校教諭二種免許(家庭科)や栄養教諭二種免許を取得できる短大もあります。

栄養士免許を取得し、病院、学校、介護福祉施設、食品関連企業などへ就職する人が大半です。卒業後、所定の実務経験を積み、管理栄養士免許の取得をめざす人も少なくありません。食と栄養の知識を生かし、流通・サービス業や料理教室で働く人もいます。

31被服学
  • 被服・ファッションのスペシャリストをめざす
31被服学
被服・ファッションのスペシャリストをめざす
被服学は、人間の衣服を対象に、その科学的な研究や製作の理論・技術を学ぶ学問です。専門科目として被服構成学、被服機構学、被服材料学、色彩学、被服美学・意匠学、被服整理学などを学んだ上で、裁縫技術の習得やデザイン実習、製作過程に応じた各種の実習などを行います。衣服だけでなく、ヘアースタイルやメーク、アクセサリーなどを含む全身の装いも研究領域に含まれます。コンピュータによる服飾デザイン、服飾関係ビジネス、美容・メークなど、特定領域について専門的に学ぶ学科・コースを持つ短大もあります。

服飾・ファッションに関する知識を生かせる職場として、アパレルメーカーや化粧品会社、アクセサリー関連・理美容関連の企業、流通・サービス業、商社などに就職する人が大半です。中学校教諭二種免許(家庭科)を取得して教員になる人もいます。

スポーツ・健康系統

31体育学
  • 体育・スポーツを
    実践的かつ
    科学的に学ぶ
31体育学
体育・スポーツを実践的かつ科学的に学ぶ
体育学は、実践的かつ科学的な指導のできる運動・スポーツ指導者の養成を主目的とする学問で、学校体育だけでなく、キッズスポーツや生涯スポーツなども学びの対象となります。主な専門科目には体育原理、体育管理、運動生理学、健康指導、体育心理などがあり、体育評価測定、生理学、栄養学、公衆衛生、緊急処置・看護学なども学びます。中学校教諭二種免許(保健体育)を取得できる短大が多く、健康の維持・促進という面から運動・スポーツを研究する短大もあります。

中学校教諭二種免許(保健体育)を取得して教員になる人やスポーツインストラクターになる人、知識を生かせる職場としてスポーツ・健康関連企業や流通・サービスなどで働く人が大半です。大学の体育・健康関連の学部に編入する人もいます。

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