事例紹介 追手門学院大学
時代のあらゆる変化に適合した学びへ
LMSの積極活用などOIDAI-MATCHの
推進でオンライン授業の教育効果を最大化。
LMS(Learning Management System)は「学習管理システム」とも呼ばれ、教材の配信、レポートや課題の提出、テスト等の機能を持ち、デジタル技術の活用により授業の学習環境を支援するシステムのことです。大学ICT推進協議会(AXIES)による2020年7月の「高等教育機関におけるICTの利活用に関する調査研究結果報告書(第2版)」によると、約7割の大学で導入されており、大学教育においては一般的なものになっています。
本学では、2019年度より学生個人のPC端末を使用して授業を受講するBYOD(Bring Your Own Device)を導入しており、これにともなってLMSの活用も進み、オンライン授業だけでなく、対面授業でもLMSは活用されています。
このように、ICTを含めたあらゆる手法を駆使し、授業の内容に合わせ、学習効果を最大化する本学独自の教育手法をOIDAI-MATCH(MAximized-TeaCHing)と呼び、推進してきました。
こうした環境を活用し、新型コロナウイルスの感染が拡大した2020年4月から全ての授業をフルオンラインでスタートさせ、その後、感染状況に応じてオンライン授業と対面授業を組み合わせて授業運営を行ってきました。この間、オンライン授業の質が大幅に向上し、様々な利点が分かってきました。
学生ニーズや教育効果を基準に、
対面授業とオンライン授業を使い分け。
こうした状況を受けて、学生のニーズや授業の教育効果を最大化するという視点で、授業科目毎に対面とオンラインのどちらが授業運営方法として適しているのかを検討し、オンラインの方が教育効果の高まる授業については感染対策とは関係なく、今後もオンラインでの授業運営を行っていくことを決めました。
また、オンライン授業、対面授業に関わらず、LMSなどのデジタル技術の活用により、授業毎に最適な教育手法を駆使した授業運営を行っています。
さらに、LMSを活用することで、そこに蓄積される様々な学修ログをデータ解析し、学生一人一人の学修成果を可視化することにも繋がります。アセスメントポリシーに基づいたPDCAサイクルを実施し、アセスメント結果をフィードバックしながら、学生にとって常に最適なカリキュラムの提供を目指し、”供給者本位の教育“から”学修者本位の教育”への転換を図ります。