工学部と聞いて皆さんがイメージされるのは、さまざまな理論の習得や、基礎的な技術の研究といったものではないでしょうか。実際、そうした側面が強い大学が殆どです。
しかし、本学は、社会へ還元されるものを生み出していくという価値を重視しており、技術的な研究だけでなくアイデアを形にし、それを社会へ還元していく方法を学ぶことができます。
優れたアイデアや技術を思い付いたとしても、それだけでは社会に還元され、現実のものとして活用されることはありません。自分たちが考えたアイデアや技術を世の中に出していくためには、経営的な視点と技術のマネジメントの両方が必須となります。
三条市立大学では、その両方を同時に学ぶことが可能な、全国でもオンリーワンといっていいカリキュラムを構築しています。具体的には、組織のマネジメント・情報のマネジメント・お金のマネジメント・マーケティング・経営学を総合的に学び、経営的な視点を養い、研究や技術の実用化の際に重要となる研究開発のマネジメントや製品開発プロセス、品質管理、知的財産戦略などの技術のマネジメントについて学びます。
入学した学生には、さきの経営と工学を融合した形で学ぶカリキュラムとして、さまざまな実践的な実習・演習が用意されています。代表的なものとしては、プロジェクト演習、産学連携実習、プロトタイピング演習、商品企画プロジェクト演習です。
具体的には、プロジェクト演習では、情報リテラシーや文書表現方法等を組み合わせて論理的に施行する力やグループワークを円滑に行うための力を養う演習を繰り返し行い、産学連携実習では社会の現場での実際の問題に取り組み(実際の企業と取り組みます)ます。また、プロトタイピング演習では、提示された課題に対してグループごとに設計から部品加工・プログラミング、組み立て、試作、プレゼンまですべて行います。さらに、商品企画プロジェクト演習では、大学で学修したさまざまな知識や能力、思考力の集大成として、新製品・サービスの企画を市場調査から企画提案書の作成まで一貫して行います。座学だけでは学べない、現実的なカリキュラムが用意されています。
このように、4年間を通じて、さまざまな演習や実習に取り組み、分析・解析力を鍛えることで、論理的な思考力を高めるとともに創造性を育むのに必要な融合力・俯瞰力を鍛え、即戦力の人材として世の中に出るところまで学びます。