2024年度 大学受験 いざ、挑戦
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データサイエンスに強い大学特集 お茶の水女子大学
共創工学部 2024年4月新設予定

データサイエンスのスキルを身に付けて
共に未来を創造する

共創工学部では、文理の知恵を併せ、未来の新しい社会と文化を共に創るために活用できるスキルとして、データサイエンスの手法を実践的に学びます。

文理協働のカリキュラムで
データサイエンスを学ぶ

 これまでの工学は、最先端の技術開発により社会を豊かにすることを主眼としてきました。しかし時代は変わりました。これからの持続可能で、文化の豊かな社会を創るために求められるのは、多様性を認識し、新しい価値観を重視、実現化することです。そのためには、工学と人文学や社会科学を協働させる必要があります。その鍵となるのがデータサイエンスです。現代社会ではあらゆる事象がデータ化されつつあり、その波は様々な分野に変革を起こしています。文系分野の学問ではデータを駆使した分析が行われ、工学では社会にあふれるデータをどう活用するかが問われるようになってきました。共創工学部ではこのような時代の流れを受け、文理協働型のカリキュラムを設けて、共創のプラットフォームとしてデータサイエンスの手法を実践的に学びます。
 文化情報工学科では、人間の文化と社会に関わる歴史、地理、思想、言語、文学、芸術などの諸分野の資料をデジタル化し、データサイエンスの手法を応用して解析、工学の思考と技術を用いて新しい文化や価値を考案・創造する能力を養います。人間環境工学科では、データサイエンスと工学的思考を基礎に、人間中心の環境、機能性材料など新技術を習得し、そこから社会の課題に共創し取り組む発想力や創造力を養います。

人文学をデータサイエンスと工学技術で読み解き
新しい文化を創造する文化情報工学科の学び

 データサイエンスの手法は、文系の学問においても膨大な資料の分析に用いられています。データサイエンスのスキルを学べる文化情報工学科は、文系分野を志望する方にも目指してほしいと考えています。文化情報工学科の学びで扱う対象は、古今東西の文化の伝統保存・再創造、知的財産、ローカルな価値等、固有なもの、代替不可能なものです。人文学の対象をデータサイエンスの手法で分析し、情報工学の技術と結びつければ、新たな文化や価値を創造することも可能です。文学作品のテキストデータをデータサイエンスの手法で分析し、その結果を可視化して用語法などの文体の特徴を解明すれば、新しい文学の創成に役立ちます。伝統芸能の舞台装置や演技、観客の嗜好などのデジタルアーカイブを構築すれば、新たな演技・演出や劇場設計に活用できます。豊かな文化に囲まれた社会生活の実現に寄与します。

学びのTopic
データサイエンス科目群 (文化情報工学科) 必修

現実世界の事象に対し、「どのようにして」データを収集・整理・貯蔵するか、また、「どのような」モデルがデータに適合するかを、R言語を使った統計分析、機械学習、データマイニングなどを通して学びます。人文学の資料のデジタル化やデータの可視化に欠かせない工学の技術も学びます。