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大学選びのトレンドは、「教育内容」
「テレメール全国一斉進学調査」は毎年、全国の受験生に、春からの進路が決まったタイミングで、進路選択に関するアンケートを行う調査です。過去の調査結果を振り返ると、大学選びのトレンドが見えてきます。中でも「入学を決めた理由」と「入学校に対する評価」は大きな変化がうかがえます。
2017年度には大規模大学の定員厳格化の影響を受け、受験生の「安全志向」が強まりました。しかしその後は、出願校数は年々減少傾向にあります。この傾向は、「入学を決めた理由」の変化にも表れています。入学を決めた理由として「教育内容」を選択した人の割合は2015年度の18.6%から、2020年度には28.9%まで上昇。一方で「知名度」「入試方式・難易度」は減少傾向にあります。特に「知名度」は16.0%から6.2%にまで減少。どのような教育を受けられるかへの「こだわり」が強まり、大学研究をしっかり行うことが大学選びのトレンドと言えます。「入学校に対する評価」でも、「教育内容の良さ」「先生が魅力的」「学習環境」などに対する評価が上昇しています。知名度や入試方式・難易度と異なり、「教育内容」などが求める内容であるかどうかを調べるには、時間がかかります。納得のいく進路選択には、早めの大学研究がより重要になってきています。ぜひ、本誌で今から大学研究を進めてみてください。入学を決めた理由として
「教育内容」を選択した人の割合【入学を決めた理由】実際に入学する大学について、入学を決めた理由を「教育内容が良い」「先生が魅力的」「知名度が高い」「奨学金制度の充実」などの13項目から最も当てはまるものを選択。入学者がその大学に入学するにあたり、最も重視した項目がわかります。
【入学校に対する評価】実際に入学する大学についての印象を、「教育内容が良い」「研究実績がある」「学生や卒業生が魅力的」などの15項目それぞれについて、「そう思わない」から「そう思う」までの5段階で評価。入学者がその大学をどのように評価しているのかが、複数の視点からわかります。