国立 奈良女子大学 (工学部 令和4年4月 設置構想中)
日本の女子大学として
初の工学部誕生へ
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多様な感性で工学に新分野の創造を
この工学部では、自らが主体的に考え、専門分野や研究テーマを自分で選び、自分だけのキャリアをつくる教育課程を設定します。そしてクリエイティブな学びにより創られた多様な感性で、エンジニアの世界にイノベーションを起こす女性リーダーの育成を目指します。また、入学定員が45名だからこそ、各学生を複数教員がサポートする丁寧なコーチングを行います。
この工学部では、『人間情報分野』と『環境デザイン分野』の2つの専門分野を学ぶことができます。デバイスで計測した人間からの情報を処理して個人に適応したモノやサービスを創出する『人間情報分野』では、データ解析やハードウェアの活用を学ぶ「情報系」と、ヒトの機能に関する知識を学び、生体の仕組みをモノづくりに応用する医学と工学の領域を融合した「生体医工学系」があります。また、快適な住環境や社会環境を実現するための素材やデザインを創出する『環境デザイン分野』では、より豊かで快適なものに改善するデザイン手法や人と環境の関係について考え表現する方法を学ぶ「環境デザイン系」と有機や無機、物理化学、高分子など機能性素材の開発に必要な知識や技術を学ぶ「材料系」があります。
創造的な学びの基礎として、芸術系の科目や国立の博物館・研究機関やキャリア教育の専門家、製造系の起業者などによる多彩な講義を実施するほか、専門科目では、企業と協力した実習やロボット工学研究者による演習など外部の企業、研究機関との連携が他分野を横断する融合研究を可能にします。情報技術やものづくりの技術を身につけながら学生一人一人が自分の学びに基づいて、研究を進める力を育てます。 -
「ものづくり」「価値づくり」を行う人材を養成
新しい工学部では、伝統的な「ものづくり」に加え、課題発見やニーズの創出など「価値づくり」を行う女性エンジニアを養成します。そのための幅広い知識の土台を作るSTEAM教育や、学生一人一人が主体的な専門選択を可能とするカリキュラムを実施します。その特徴的な取り組みが5つのPBL演習です。
基幹必修科目である2つのPBL科目は、新入生全員が履修し、広く工学の意義と工学部で学ぶための基本的姿勢を学びます。例えば「価値創造体験演習」では、新しい価値をもった作品制作にフォーカスし、専門科目の学びを活かして「他者のための技術利用を考える」という技術本来の目的や、「これまでに無いもの」の考案と作成という課題創造力などを身につけます。専門基礎科目である3つのPBL科目はそのうち2科目が選択必修です。専門分野の学びをイノベーションに活かすための多面的な視点を学修し、新入生から専門応用科目を学んだ学生まで、多様なレベルかつ異なる専門分野を学ぶ学生と教員が協働して実施します。
本学では、分野を超えた学びを経験し、自分だけのキャリアを創り上げる環境を用意しています。奈良から始まる、新しい工学で新しい世界の設計者として社会貢献に参加しましょう。