一橋大学は、国内で最も伝統のある社会科学系研究大学としての長い歴史と実績を誇ります。そして、この伝統を受け継ぎ、人文科学を含む広い分野で、新しい問題領域の開拓と解明を推進する豊富な教授陣に恵まれています。
本学の教育の特長は、平均7~8人程度で行われるゼミナールを中核とした深い学びです。そこでは、深い専門知識を得られるだけでなく、少人数での濃密な対話を通じて、論理的な思考力や規範的な判断力も養われます。
また、伝統的に学部間の垣根が低く、他学部の開設科目を自由に履修することができます。さらに、東京医科歯科大学、東京外国語大学、東京工業大学と締結している四大学連合では、学際的な学びを推進する「複合領域コース」を設置しています。これらの仕組みを通じて、自然科学を含む幅広い教養を身につけることができます。
本学の教育目標のひとつに、「グローバル化の進む社会に柔軟に対応することができ、現代の社会に貢献し得る人材の育成」があります。そのため、約100校の協定校への半年から1年間の留学を支援する制度を充実させています。協定校への留学では、留学先での授業料は免除され、一定の条件の下、修得した単位を本学の卒業要件に充当することができます。また、一橋大学独自の奨学金として、一橋大学海外留学奨学金制度など、留学を志す学生にとってたいへん充実した支援制度が用意されています。さらに、中長期の留学以外にも、海外調査・海外インターンなど、世界の実態を体験・理解するための様々な機会が提供されています。
本学での授業科目としては、コミュニケーションスキルを向上させることを目的とした「初年次英語スキル教育」が1年次必修科目となっています。また、日本事情・世界事情関係科目や社会科学分野の専門科目のうち、英語で開講される科目を、年々充実させています。さらに、全学部において、グローバルリーダー育成のための選抜型プログラム(GLP)が提供されています。
本学は「Captains of Industry」の育成を、創設以来の教育的使命としてきました。「Captains of Industry」とは、「国際的に通用する産業界のリーダーたり得る人材」を意味しています。
本学の教育の成果は、卒業生の就職率の高さや、国家公務員試験・司法試験などの合格率の高さにも表れています。それらは、専門の職員が担当するキャリア相談や内定者による後輩の就活サポート、本学キャンパス内での合同会社説明会など、充実したキャリア支援体制にも支えられています。