三条市立大学では、ものづくりの基盤となる機械工学を軸に加えて材料工学、電気・電子工学、情報・制御工学などを複合的に学びます。
さらに、市場ニーズの把握や企業戦略などのビジネス的なマネジメントの視点と、製品開発のプロセスや品質管理などの技術的なマネジメントの視点も養います。ものづくりの土台となる機械工学だけでなく経営と技術のマネジメントも学ぶことで、創出したアイデアを価値あるものとして世の中に送り出すプロセスを一体的に身につけることができます。
実験・実習では「見る、触れる、感じる」を取り入れたハンズ・オン教育により、機械加工を中心に技術を学びます。
「ものづくりシアター」ではマシニングセンタ、レーザー加工機などさまざまな工作機器で高度なものづくりを行うことができます。また、併設のアイデア工房では3Dプリンターなどを利用して試作品などを制作することができます。他にもさまざまな施設や設備を活用して、実践力を高め、創造を形にすることができます。
課題に対して自ら問題を発見し、学んだ知識を活用して解決策を提案する課題解決型学習(PBL)を学内での演習で実践しています。さらに真の実践力を鍛えるために、学外(企業)での経験型実践学習(EBL)にも取り組んでいます。企業の商品企画会議や製造現場で、本学で学んだ知識・技術がどう生かされるのかを産学連携実習などで学ぶことで視野が広がるとともに、社会性やたくましさが身につきます。学内での学習と学外での学習を繰り返す反復教育により、イノベーションを創出できる「創造性豊かなテクノロジスト」の育成を目指しています。
世界有数のものづくり産業の集積地である燕三条地域の約120社を超える企業と連携しています。自分の興味のある分野の企業で実習することができます。2年次の「産学連携実習Ⅰ」では、企画・開発・生産の各分野に分かれて異なる業種の3社で企画調査などの業務実習に2週間取り組みます。3年次の「産学連携実習Ⅱ」では、1社での16週間の実習を通し、学内での学習と結び付けた企業の課題の分析力、実習計画力、計画遂行能力、コミュニケーション能力を養成していきます。
これらの実習を通して、ものづくりの一連の工程における俯瞰力を高め、実践的な技術感覚を身につけていきます。