紡ぐ、半導体産業の未来を
挑む、デジタルの最先端へ
文理融合で文系・理系の学生を広く募集
一般的に使用されている「文系」「理系」という学問的区分にとらわれず、領域横断的な知識力と発想力を身に付ける教育方針を「文理融合型」と表現しています。情報融合学環では、この「文理融合型」教育のカリキュラムを基に、「文系」「理系」の枠にとらわれず、社会の中で、柔軟な発想力とデータサイエンスをベースとした豊かな知識・技術を駆使してイノベーションを創出し、国際社会で活躍できる人材を育成することを目的としています。
様々な社会の課題解決に向けて、多様な背景を持つ学生が集まり切磋琢磨できる環境構築に努めており、入試では、熊本大学で唯一「女子枠」を導入しています。また高校でのクラス選択が文系・理系のどちらでも受験できるよう、大学入学共通テスト及び個別試験の受験科目や配点を設定しています。
入学後も、高校までの数学や物理・化学の知識に不安がある学生のため、理解度に応じて授業内容を補助するeラーニングの提供、特に半導体などの専門知識を学ぶために必要な知識を教える科目の開講、複数人の教員とティーチングアシスタントによる授業進行及び指導、オフィスアワーの充実など、高校から大学の学びへの接続を丁寧にフォローする体制も整えています。
DS総合コース・DS半導体コースの
2つの学びと教育の特色
4年間のカリキュラムを通して、AI、ビッグデータ分析、情報処理、統計学、機械学習など、基礎となるデータサイエンスを学びつつ、2年次からは自身の興味に応じて所属するコースを2つから選択します。
コースは、経済学や行政学、インストラクショナルデザインなど文理横断的な知識を習得し、幅広い社会の課題解決に取り組むDS総合コースと、半導体に関する知識を専門的かつ実践的に学び、半導体を含む製造DX課題に向き合い、課題解決に臨むDS半導体コースが用意されています。
データサイエンスは様々な手法を用いてデータを分析し、その裏に潜む法則性や解決すべき課題を導き出す学問であり、社会のあらゆる場面において必要とされています。しかしながら、その分析手法や課題解決にただ1つの正解はありません。幅広い視点を持つことや問題点を発見する能力も重要になってきます。本学環では地元企業や自治体と連携し、問題解決型学習やアントレプレナーシップ科目を取り入れ、社会課題の把握・分析と課題解決能力も養います。
その他、1学年入学定員60名による少人数教育、大学の垣根を越えた連携開設科目の開講、米国政府と連携した専門教育における英語教育カリキュラムの導入など、目指す人材育成のため、様々な制度や教育手法を積極的に取り入れています。
グローバル人材育成への取組
米国大使館、在福岡米国領事館の支援のもと、英語科目以外で、英語で専門教育を学ぶ科目を導入し、専任の英語教員によるチュータリングセンターによりフォローも充実させたカリキュラムとしています。また、実際に米国政府関係者や関係大学の教員と学生との交流の機会を幅広く設け、5月には留学生との交流合宿研修を実施する等、単に英語を学ぶだけでなく、異文化交流、理解を図る機会も取り入れ、グローバル人材として飛び立つ準備を進めています。
最先端の学びを得られる環境
熊本に世界でトップクラスの半導体企業の工場が建設されたことに伴い、様々な関連企業との教育・研究に関する連携が進んでいます。大学内でも、世界最先端の半導体工場と同レベルの施設を設置したり、2025年4月には熊本大学大学院に「半導体・情報数理専攻」を設置したりするなど、最先端の研究を身近に感じ、専門性を高める学びを継続できる環境を整えています。また、2024年4月には情報融合学環の教授が中心となり、文部科学省の「次世代AI人材育成プログラム」にも採択され、本学環に入学すれば、大学内外でデータサイエンス、AIや半導体についてしっかりと学ぶことができます。ますます加速するデジタル社会において、データサイエンス、AIや半導体技術は今以上に重要度が高くなる学問分野でもあり、魅力的かつ将来性のある学びがここにあります。