2022年度 入試直前激励号!
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物理編

1 基本事項の確認

一度覚えたはずの法則や公式も、しばらく使っていなければ忘れてしまうものだ。また、そのときは、深く考える暇もなく、目先の定期試験のために丸暗記して使ってきた公式もあるだろう。そのようなあやふやな知識で入試に臨むことは避けたい。

2 繰り返し練習

この時期になって、問題集で新しい問題演習をするのはやめよう。
今までやってきた勉強の総復習をすべきである。

3 重要頻出テーマをチェックしよう

入試本番直前には、出題率の高い分野、テーマ、問題を重点的に勉強しておくことを薦める。
各大学の出題範囲もしっかり確認しておこう。

【力学】

①2物体の運動:運動量保存則と力学的エネルギー保存則を組み合わせて解く問題。それぞれの物体について運動方程式を立てることもできるようにしておこう。
②2物体の衝突:運動量保存則と反発係数を連立させて解く問題。
③鉛直面内円運動:円運動の運動方程式と力学的エネルギー保存則を組み合わせて解く問題。
④単振動:鉛直ばね振り子、斜面上のばね振り子。きちんと運動方程式を書けるようにしておこう。速度のグラフや座標のグラフを要求される場合も多い。

【電磁気】

①コンデンサー:極板移動、極板間への誘電体の挿入、抵抗やコイルと組み合わせた回路すなわち振動回路。特に、エネルギー保存則を正しく使えるようにしておきたい。
②電磁誘導:平行2本レール上を動く導体棒に生じる誘導起電力についての問題。レールが斜面になっている場合や回路に電池やコンデンサーが接続されている問題に注意しよう。エネルギー保存の観点から立式できるようにしておこう。

【波動】

①ドップラー効果:波源が動く場合、観測者が動く場合、そのいずれかが斜め方向に動く場合。
②光の干渉:ヤングの実験、回折格子、薄膜による干渉。

【熱】

①気体の状態変化:定積変化、定圧変化、等温変化、断熱変化。p-V図を使って熱効率を求める問題。
②2室気体の変化、混合:条件の把握が難しくなるので図を描き、圧力・体積・温度を書き込みながら考えていこう。

【原子】

①光電効果:光電子の最大運動エネルギーのグラフと光電流のグラフの特徴を確認しておこう。
②水素原子の構造:量子条件、振動数条件などを頭に入れておこう。

4 過去問研究

自分の受ける大学の過去問は必ずチェックしよう。
複数校を受験する場合はたいへんだが、きちんとやっておくべきである。