2022年度 入試直前激励号!
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生物編

1 生物用語対策

生物の入試問題では、空欄穴埋めなど、適切な生物用語を解答する問題が必ず出題される。生物の教科書に太字で表記してある生物用語から出題される傾向にあるので、これらは必ず覚えておくこと。生物用語の問題は貴重な得点源である。

生物用語が習得できているかどうかを、次の方法でチェックしてみよう。

教科書の本文に太字で書かれている生物用語を覚える。
教科書の索引を利用して、生物用語を覚えているかどうかを確認する。
問題集の穴埋め問題を解いてみる。

2 考察問題対策

考察問題では、前文に書かれている条件を踏まえて、実験方法を読み、その結果として示された図や表のデータを整理・分析する力が試される。しかも、国公立大二次試験や私立大入試の場合、選択肢の正誤を判定するだけの大学入学共通テストとは異なり、図や表に示された生物現象にはどのような意味があるのかを理解した上で解答することが前提となっている。

【対策1】 問題集の考察問題を1つでも多く解いてみる

限られた時間の中で、問題文に書かれた情報を整理し分析できるように訓練しておく必要がある。幸いなことに、多くの考察問題はこれまでに出題された考察問題と類似していることが多い。そこで、標準的な難易度の問題集を使って、1つでも多くの考察問題を解いてみよう。また、解答の解説をしっかりと読んで、どのように図や表をもとにして解答にたどり着くことができるのかを理解する。

【対策2】 受験する大学の出題傾向を知る

考察問題は大学によって難易度に大きなばらつきがある。自分の受ける大学がどのような問題を出題してきたのかを過去3年分でよいので必ず調べておこう。

3 論述問題対策

国公立大二次試験と一部の私立大の入試では100字を超える論述問題が頻繁に出題される。しかも、配点が高い。ただし、教科書に載っている基本的な生物現象を説明する頻出問題が大半を占めているので、しっかりと準備をしておけば手堅く得点できる。

国公立大二次試験の対策

論述問題の解答には時間がかかる。しかも、的確に論述できるかどうかが得点に大きく影響する。しかし、多くの問題は頻出問題である。そこで、問題集と自分が受けた模試に出題された論述問題をもう一度解答し、解答例と比較する。このとき、用語は適切に使われているか、要点をはずしていないか、読みやすい文章になっているか、などに注意しよう。

私立大入試の対策

一部の私立大を除けば、長文の論述問題はあまり出題されない。また、内容も頻出問題中心である。そこで、問題集や自分が受けた模試の論述問題から50字程度の論述問題を取り上げて再度解答する練習をしておこう。

4 入試に向けた対策

入試科目で「生物基礎・生物」を範囲としている大学では「生物基礎」からも出題されるが、「生物」からの出題が中心となる。「生物」では遺伝子・発生・神経などの頻出分野に加え、教科書の後半にある生態・進化と系統からの出題も多くの大学でされている。ところが、多くの高3生はこれらの分野の習得が不十分になる可能性がある。当然、これらの分野をしっかりと習得した受験生との間で大きな得点差がつくことになる。

【対策1】 「生物」の教科書全体を読む

知識問題は教科書に書かれている内容から出題される。考察問題にしても、教科書の知識を基本に作られている。そこで、「生物」の教科書を必ず最初から最後まで読んでおく。特に、教科書の後半にある生態・進化と系統の分野を高校で習ってから間もない受験生は必ず読んでおくこと。

【対策2】 練習問題で生物の問題を解く

生物の苦手な受験生の大半は練習不足が最大の原因である。そこで、残された少ない時間であるが、練習問題をできるだけ多く解いてみよう。これまでに受けた模擬試験の問題をもう一度解き直してみるとよい。