決められたカリキュラムで学ぶ専門学校とは異なり、
短期大学では修業年限2〜3年の間で、
幅広い分野の授業を自ら選択して
受けることができます。
知識と技能をバランスよく学ぶと同時に、
社会人に求められる教養や人間性も
身につけることができます。
短期大学ではさまざまな分野の教育が行われていますが、とりわけ、幼稚園教諭や保育士、栄養士や介護福祉士など、地域の専門的職業人を養成する上で重要な役割を担っています。
将来を見すえたキャリア教育と就職支援に力を注ぐ短期大学が多く、地域との結びつきも強いため、正社員で地元企業への就職率が高いことも特色の一つです。充実した学びや就職支援によって、短期間で社会に出て活躍できます。
都市部だけでなく地方中小都市にも多くあり、地域に根差して学習の機会を提供しています。自宅からの通学者が多い短期大学では、地域の人々との交流や活動も活発です。
卒業後もさらに専門的に深く学びたい方には、4年制大学への編入学や専攻科への進学という道があり、大学編入学者の約半数が短期大学卒業者です。また、4年制大学の編入学に推薦枠を有する短期大学も多く、幅広い選択肢の中から進路を選択することができます。
就職のことを重視したり、学費のことが決め手になったり、先輩たちは、さまざまな理由で短期大学への進学を決めています。
先輩たちの進学理由をヒントに、短期大学への進学を検討してみましょう。
短期大学には、実にさまざまな学科あり、学びたいことがきっと見つかります。また、専攻する専門だけではなく、語学など教養を高める学びも充実しています。
「4年制大学より早く就職できる(57%)」をあげる人も多くいました。短期大学は4年制大学より早く卒業できるため、社会経験をより多く積むことができます。
「資格が取れる(89%)」「就職に有利(78%)」という理由が上位を占めています。「少人数制」による手厚くきめ細やかなサポートにより、専門性の高い人材を輩出しています。
経済的なメリットで短期大学を選んだ先輩も多くいます。4年制大学と比較して学費がかからないことや、自宅から通学することで生活費を抑えられることも魅力のようです。
各グラフの数値は、一般財団法人 大学・短期大学基準協会「短期大学学生に関する調査研究 2022年調査」より
短期大学を卒業した人に与えられる学位は「短期大学士」です。この学位により、4年制大学への編入学ができるほか、2年制カレッジの卒業者として海外の大学への留学や進学がスムーズにできます。
大学で取得するのは一種免許であるのに対し、短期大学では二種免許が取得できます。教職課程の取得単位数の違いにより、一種・二種と区別されています。