特定の外国語を学び、その文化的な理解も深めることをめざす学問。英語のほかに、さまざまな外国語を学ぶことができます。外国語を理解するためには、その言語が成立した背景や、使用されている国・地域の文化への深い理解が必要となります。情報を得る手段としての外国語習得が研究の前提ですが、読み書きはもちろん、コミュニケーション能力を養うことも目標となります。
外国語を習得するとともに、その言語を使用する国や地域に関する理解を深めるための研究も行われています。その研究内容は多岐にわたり、言語研究、文学研究がある一方、比較文化研究、地域研究から国際政治といった社会科学領域にまで及びます。英独仏語などのヨーロッパ系の言語だけではなく、中国語、韓国語、タイ語、スワヒリ語など、アジアやアフリカ系の言語を学ぶことができます。
外国語運用能力や国際社会についての知識・理解力を買われ、各業界で国際的に活躍している人も大勢います。通訳・翻訳業を志す場合は、卒業後に通訳・翻訳学校で学び、現場経験を経てプロになるという過程が一般的です。
中京大学 国際学部 言語文化学科 准教授 松元 洋介 先生
英語は、最初から1つの言語だったわけではありません。450年頃、イギリスのブリテン島に渡ってきたゲルマン系のアングル人・サクソン人・ジュート人という3つの部族が使っていた言葉が合わさってできたものです。その後、11世紀に「ノルマン征服」があり、フランス語やラテン語が入ってきて、今日のような言語になりました。
英語の授業で、三人称・単数・現在形の動詞にはsをつける「三単現のs」という文法を習ったと思いますが、かつての英語は一人称・二人称・三人称×単数・複数×現在形・過去形によって、それぞれに動詞が変化するもっと複雑な文法でした。それが時代を経て、使いやすい単純なものに変化したのです。
英語には発音とつづりが一致しない単語が実に多くあります。例えば、debtは「デット」と発音し、bは発音しません。これは昔ほぼ同じ発音でdetteとつづったのですが、ある時代にこの単語の語源であるラテン語のマネをしようという運動が起こり、強引に発音しないbを入れてしまったという過去があるのです。
さらに英語の助動詞の中でmustだけは過去形がありません。実はmustは昔motanという動詞の過去形mosteに由来しています。つまり、もともと過去形の動詞なのでさらに過去形にすることはできないのです。きちんと規則があるように思える英語も、よく見ると「なぜ?」と思う不規則なものがたくさんあることがわかります。
このように英語は世の中の動きを反映してできあがっています。昔や現在の英語がどういう特徴を持っているのか、昔はどういう語順のパターンが多かったのか、歴史の流れの中でどう変化してきたかなどを分析し、結論を導き出すのが「英語学」「英語史」の面白さです。単語や文法をただ暗記するだけではなく、「なぜそうなるのだろう」という疑問を持つと、英語がどういう言語なのかをより深く知るきっかけになります。
甲南女子大学 国際学部 多文化コミュニケーション学科 教授 李 殷娥 先生
「わいわい」「しくしく」などの音や声を表す擬音語、「じわじわ」「てきぱき」などの状態を表す擬態語の総称をオノマトペと言います。オノマトペがなくてもコミュニケーションはとれますが、微妙なニュアンスや感覚を伝える時にはとても便利で効果的な言葉です。
韓国語はオノマトペの数が特に多い言語で、ほとんどの韓国語学習者にとって、オノマトペの使い方は大きな壁となり習得しにくいです。日常的な会話や文章の中で頻繁に使われ、実用性に優れているオノマトペですが、実は日本語と韓国語は非常によく似ています。
韓国語と日本語は、語順や文法などが似ています。オノマトペについても共通点があり、特に「きらきら」「にこにこ」のような反復形が豊富であること、「どんどん行く」のように動詞へとかかる副詞として用いられる点などが挙げられます。日本語との類似性に着目することで、韓国語のオノマトペの成り立ち、使い方のパターンがわかってきます。今後は、日本語と韓国語のオノマトペの歴史的発達過程や諸特徴に関する研究を進め、韓国語教育にも生かしていく必要があります。
外国語を身につけると、世界が広がります。ただし、それには言葉を学ぶだけでなく、「使う」必要があります。外国人と言葉を交わせば、必然的に新しい文化と触れ合い、新しい世界を知ることになります。つまり、新たな言語の習得は、人生を切り開く可能性を秘めているのです。
韓国語は、日本人から見てチャレンジのしやすい言語と言えます。日帰りでも旅行できる地理的メリットがあり、日本で暮らす韓国人もたくさんいます。何よりも言語構造が類似しています。近年の旅行者の増加、K-POPやファッション、食文化を介した交流の活発化は、韓国語を使える人材の需要が伸びるということでもあり、国際化や情報化と共にこの傾向は続くでしょう。
日本語と英語の本質的なちがいを発見し、英語の感性を養う授業に興味を持った。
英語を重点的に学ぶことのできる施設が豊富にあり、自分もそのような環境で勉強したいと思ったから。
様々な事が学べるので興味の幅が広い自分に合うと思った。
将来のビジョンと教育環境やレベル、理論、が自分とマッチしていたから。
韓国語を学びたかったため
自分のやりたいことができるから。ゼミが魅力的に感じた。
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スペイン語をしっかり勉強してみたかったから。
少人数制によるグループ学習が盛んで学生と先生の距離も近く、アットホームな雰囲気の中で特化した分野を学ぶことができるから。
専修大学 国際コミュニケーション学部
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文学を読み解く力、創作する力、伝える力を学べる理想の大学だからです。