映像・音声・文字・写真などを表現するメディア全般について、それぞれの機能や特徴、役割を学ぶとともに、デジタル表現を中心とするさまざまな表現技術や情報伝達技術をクリエイティブな要素も含めて総合的に研究します。テレビのデジタル放送による双方向性メディアの誕生や電子書籍の普及など、メディアが提供する情報の形は常に変化しています。
インターネットやモバイル端末の普及・進化により、テレビやラジオ、新聞などのマスメディアだけではなく、SNSサービスやオンラインゲームなど、メディアは急速に多様化しています。個人が情報を発信できる動画コンテンツやネット上での発言もメディアとしての役割を持つようになってきています。このような変容するメディアについての問題点やメディアが社会をどう変えていくかなどについて学びます。
CGデザイナー、ゲームクリエイター、Webデザイナー、サウンドクリエイターなどの専門職に就く人や、マスコミ・出版関係、インターネット関連企業への就職をめざす人が大半です。企業の広告宣伝部門や制作部門で活躍する人もいます。
群馬大学 情報学部 情報学科 准教授 平田 知久 先生
私たちはさまざまな通信機器を用いて情報を受け取り、加工、発信しており、その量と速度、質の大きな変化は、社会制度や人々の考え方に大きな影響を与えています。現在はスマートフォンを使ってユーチューブやインスタグラムを個人的に視聴している人も多いと思いますが、昔の日本のインターネット利用は、「カフェ」のような他者から見えるパブリックな場所にも広がっていました。個人端末の通信速度や処理速度が増したことを理由の一つとして、動画視聴、写真の投稿や共有といったことが、パーソナルなものになったのです。
事実、インターネットやパソコンは、海外では日本とは異なった意味で、生活に必要なものとして人々に受容されています。「東アジアのインターネットカフェ」を例にすると、北京では地方からの出稼ぎ労働者が映画を観たり、オンラインゲームを楽しんだりする場所、香港では子どもを預ける託児所のような場所にもなっています。地域や社会によってインターネットやパソコンの意味は大きく異なるのです。
「社会がメディアとどのように出会い、その影響で社会はどのように変わるのか」、逆に「情報メディア技術が、地域や時代によってどのように意味づけされるのか」、こうしたことを分析する学問を「社会情報学」と呼ぶことができます。
現在は手軽にオンラインアプリを開発する環境が整っています。しかし、メディアを使う場所、人々の通信環境、人々のコミュニケーションの変容を理解しなければ、アプリを作ることはできても普及させることは難しいでしょう。法学、経済学、心理学、歴史学といった人文・社会科学の知を結集させて「今ある社会のあり方」を考究する学問として生まれた「社会学」と、当の社会を変容させつつある情報技術や情報メディアの開発や利活用の基礎となる「情報学」の両者を掛け合わせた社会情報学は、今後も注目されていく学問の一つと言えます。
同志社女子大学 学芸学部 メディア創造学科 教授 影山 貴彦 先生
テレビやラジオ、映画などエンターテインメントの世界で活躍するタレントや芸人、俳優など人気のある芸能人に対してよく使われるのが「あの人には華(はな)がある」というフレーズです。「華」という言葉は芸能の世界では一番の褒め言葉です。歌がヘタでも国民的なアイドルがいる一方、容姿端麗でも人気の出ない俳優もいます。この人気を左右するのが華です。どんな人に華があり、どうしたらそれがあるようになったり、なくなったりするのでしょうか。
マツコ・デラックスが「おいしい」と言うと、多くの人が食べたくなりますが、ほかの人が同じことを言っても共感されないことがあります。それはなぜでしょうか? マツコ・デラックスの何が、人々にどんな印象を与えているのでしょう? メディアエンターテインメント学では、例えばこの問いに対して、華とは何かという切り口で分析し、探究します。
華を利用した情報は、誰かの意図によって視聴者が受け入れやすいように演出されています。この効果を利用して、広告などの世界では商品を宣伝し、芸能プロダクションではタレントをプロデュースしています。そこで、大切なのは情報を鵜呑みにするのではなく、演出の裏側を考えることです。
メディアの世界では「テレビ離れ」が進み、インターネットの時代だと言われています。しかし実は、テレビ視聴時間は、関西と北海道ではこの30年間あまり変化がありません。また、タブレット端末や録画など直接テレビを見るのではない視聴方法も考慮すると、テレビ番組は今なお人々に娯楽を提供し続けていると言えます。
「あの番組のあの場面、面白かったね」という、たわいないけれど、人生にとって大切な瞬間を日常に届けるメディアエンターテインメントの研究はまだ始まったばかりです。
関西大学 社会安全学部 安全マネジメント学科 准教授 近藤 誠司 先生
日本は豊かな自然に囲まれており、雪景色や温泉など、四季を通して自然の恵みを楽しむことができます。しかし、自然は時として地震や台風、豪雨や土砂災害といった形で私たちに襲いかかります。実は、世界で起こる地震の1割は日本で発生しているのです。このように、日常的に自然災害に遭遇する機会の多い日本人は、災害についての感性も発達しています。例えば、地震が起こった時に「この揺れなら震度3くらいだろう」と推測できるのは、日本人が持つ、世界でも珍しい感性です。
「災害大国」の日本ですが、これまでに起こった災害の経験と、日本人が持つ災害に対する感性を生かせば、「防災大国」へと変わることも可能です。防災に対する人々の意識を高める上で大切になるのが「リスクコミュニケーション」の考え方です。
リスクコミュニケーションでは、単に防災についての知識を詰め込むのではなく、災害が起こった際に人々を適切な行動に導くために、効率的に情報を伝える手法を考えます。どのメディアで何を伝えるのが適切かを考えるために、リスクコミュニケーションの授業ではさまざまなメディアの特徴や限界を学びます。
情報を伝えるメディアはテレビや新聞だけではありません。アニメや映画、そして音楽など、あらゆるメディアが情報を伝える手段となり、それぞれに特徴があります。例えばアニメは具体的なイメージを持たせやすく、さらに実写では刺激が強すぎる情報を和らげて伝えることもできます。またSNS、例えばTwitterやLINEはリアルタイムに情報を発信できるため実際の救助活動に役立てられたこともあります。
リスクコミュニケーションは、すべての人を災害時の適切な行動へ導くことが目的となります。そのために、いかにしてメディアの情報を一人ひとりに届け、それを行動につなげられるかが課題となっているのです。
施設がとても良いし、それらは申請すれば自由に使える点がとても魅力的だと思った。
他校にはない学科コースがあり、イラストレーションについての専門的な勉強ができる
マスコミ関係に興味がありました。
カリキュラムに多様性がある
1年間全員必ず参加の留学のプログラムがあること
メディアについて学びたいと思っていてパンフレットを見たりオープンキャンパスに参加したときに自分の学びたいことにぴったり合うし雰囲気も良いなと思ったから
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将来、地域防災に携わりたいと考え、日本で唯一の文理の壁を超え多数の分野を横断的に学習できるこの学部で地域防災の研究をしたいと考えたから
自然災害のことを学んでこれからの日本の役に立ちたいから
群馬大学 社会情報学部
自分の興味がある法律関係やメディア関係について深く勉強できる学部であったから。
経済学や会計学、メディア論などを広く浅く学ぶことが出来るため