被服学は、人間の衣服を対象に、その科学的な研究や製作の理論・技術を学ぶ学問です。専門科目として被服構成学、被服機構学、被服材料学、色彩学、被服美学・意匠学、被服整理学などを学んだ上で、裁縫技術の習得やデザイン実習、製作過程に応じた各種の実習などを行います。衣服だけでなく、ヘアースタイルやメーク、アクセサリーなどを含む全身の装いも研究領域に含まれます。コンピュータによる服飾デザイン、服飾関係ビジネス、美容・メークなど、特定領域について専門的に学ぶ学科・コースを持つ短大もあります。
服飾・ファッションに関する知識を生かせる職場として、アパレルメーカーや化粧品会社、アクセサリー関連・理美容関連の企業、流通・サービス業、商社などに就職する人が大半です。中学校教諭二種免許(家庭科)を取得して教員になる人もいます。