哲学・倫理・宗教学
3つの一神教を学び、国際情勢を理解する
キリスト教の研究・教育に取り組んできた歴史をもつ神学部。現在はユダヤ教、イスラーム教も学びの対象とし、多様な文明や価値観の共存について探究しています。テロや戦争、難民といった現代の諸問題だけではなく、政治や経済に至るまで、「いま世界で何が起きているのか」を理解するうえで、その背景にある宗教について学ぶことは有効なアプローチになります。キリスト教、ユダヤ教、イスラームを信仰している人々は世界人口の55%に上るともいわれ、同志社大学神学部は、これら3つの一神教を本格的に学べる世界でも稀有な研究・教育機関です。
神学部では、学生一人ひとりの個性を最大限尊重した学びを通して、「他者や社会のために自分ができることは何か」を考え、自ら行動する力を育み、グローバルな視点を養います。
「古典語を含む多彩な言語科目」と「ハイブリッドな学び」
多彩な言語科目も特徴です。現代語(英語、ドイツ語、フランス語、中国語、スペイン語、ロシア語、コリア語、イタリア語)のほかに、神学部独自の科目である聖書ヘブライ語、現代ヘブライ語、新約ギリシア語、神学ドイツ語、ペルシア語、アラビア語、トルコ語も学べます。これらの言語は、一神教を深く学ぶうえで重要な役割を果たします。
また、オンライン授業と対面授業、フィールドワークを組み合わせたハイブリッドな学びにも力を入れています。社会実践について学ぶ科目「宗教と社会福祉」が2019年からスタート。フィールドワークでは、知的障がいのある方が暮らす施設「止揚学園」を訪れます。入居者の方と食事を楽しみ、活動を共にする体験は、自分自身を見つめ直すよい機会になります。