東京家政大学のルーツである「和洋裁縫伝習所」が開かれたのは、明治14(1881)年のこと。裁縫という専門性を持つことにより自立し、社会に貢献できる女性を育てることが目標でした。この目標は時代を超えて受け継がれ、現在は6学部13学科体制で人々の生命・生活・生涯に関わる学部・学科で「生きる」に寄り添うスペシャリストを育成しています。
女性による生活技術の改善を目指し、家政学を柱として今日の我が国の女性の地位向上と国民生活の豊かさに貢献し、「愛情・勤勉・聡明」を生活信条として励むことの重要性を確立しました。
そして、今や児童・保育から看護・リハビリテーション学まで広範に包括する各分野が存在し、心理学、栄養学、福祉、環境など女性の充実した人生に欠かせない分野や、造形表現や服飾美術、英語コミュニケーションなど人生を豊かで文化的なものにする専門分野がそろっています。また、創立以来、資格・免許の取得を通して、女性が社会で活躍できる人材育成の方針が守られ続いています。
■緑豊かなキャンパスは学生にとって生きた学びの場
板橋(東京都)と狭山(埼玉県)の両キャンパスには、附属幼稚園(板橋)や保育所(板橋・狭山)、臨床相談センター(板橋)、子どもクリニック(狭山)、障がい児支援施設(板橋・狭山)など、地域に開かれた施設が充実しています。子どもたちの育ちや人々の生命や生活を支える営みを実践しながら、学生たちにとっても生きた学びの場となっています。