ストレスとうまくつきあうためには、どうすればいいの?

ストレスとうまくつきあうためには、どうすればいいの?

勉強や人間関係でたまるストレス

学校生活を送っていると、大小さまざまなストレスを感じるでしょう。例えば、テストの成績がよくなかったり、体育の授業が憂鬱など学校の勉強に関わるストレス、友だちにからかわれたり、気を遣ったり、グループにうまく入れないなど人間関係にまつわるストレスもあるでしょう。
特に思春期は、自分がほかの人からどう見られているかとても気になる時期です。そういったことでたまったストレスを放っておくと、イライラしたり気持ちがふさいでしまう人もでてきます。学校に限らず、社会に出ても、仕事や人間関係のストレスは性別や年齢を問わず経験するものです。

ストレスの感じ方は人によってちがう

同じできごとを経験しても、ストレスを強く感じる人もいれば全く感じない人もいます。このような違いは、できごとを「どのようにとらえるか(考え方)」ということと、できごとに「どのように対処するか」ということによって説明できます。どうしたら学校生活の中で感じるストレスが軽くなるか、クラスメートと一緒に考えてみると、思いがけない側面に気づくことがあります。常にみんながみんな同じ意見ではありませんから、自分とは違う考え方や対処の方法を聞くことで、「目からウロコ!」の体験をしたり、考え方が柔軟になったりします。また、自分と同じように悩んでいる人がいることを知って気分が楽になることもあります。

ストレスは、うまくつきあって乗り越えていくもの

ストレスは、人間として生きているかぎり、完全に「ゼロ」になることはありません。また、避けようとすればするほど、逆にたまってしまうこともあります。そのため、ストレスを「なくそう」「避けよう」とするのではなく、ストレスと「うまくつきあって、乗り越えていく」ことが大切です。ストレスは単なる悪者ではなく、あなたを成長させるきっかけでもあります。自分自身のストレスと向き合い、ほんの小さなハードルから少しずつチャレンジを積み重ねていけば、やがてストレスを解決していく力が育っていくはずです。

※夢ナビ講義は各講師の見解にもとづく講義内容としてご理解ください。

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先生情報 / 大学情報

東京家政大学 人文学部 心理カウンセリング学科 教授 三浦 正江 先生

東京家政大学 人文学部 心理カウンセリング学科 教授 三浦 正江 先生

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心理学

メッセージ

あなたは、10年後、20年後の自分を想像したことがありますか? 将来はそれぞれ違うと思いますが、共通しているのは、「人間はみんな、一生誰かとつきあって生きていく」ということです。なかには「私は一人で生きていく」という人もいるかもしれませんが、それでも「自分自身」という人との関わりは避けて通れません。
心理学は私たち自身を含めた人の気持ちや考えについて探究していく学問です。自分自身を理解したり、周りの人のことを理解したりして、うまくつきあっていくためのヒントをたくさんもらえると思います。

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東京家政大学は、明治14年、128年前に職業人(教員)養成校としてスタート。仕事を通して社会とかかわり、自分の生き方を真剣に考える堅実な女性を育ててきました。資格取得、専門教育への学生の満足度は外部調査で全国第一位を連続獲得。専門職に強い大学です。今までも、これからもこの姿勢を変える事なく「自分の力で夢をかなえ、自分の道をしっかり歩く女性」をていねいに支え続けます。