ストレスとうまくつきあうためには、どうすればいいの?
勉強や人間関係でたまるストレス
学校生活を送っていると、大小さまざまなストレスを感じるでしょう。例えば、テストの成績がよくなかったり、体育の授業が憂鬱など学校の勉強に関わるストレス、友だちにからかわれたり、気を遣ったり、グループにうまく入れないなど人間関係にまつわるストレスもあるでしょう。
特に思春期は、自分がほかの人からどう見られているかとても気になる時期です。そういったことでたまったストレスを放っておくと、イライラしたり気持ちがふさいでしまう人もでてきます。学校に限らず、社会に出ても、仕事や人間関係のストレスは性別や年齢を問わず経験するものです。
ストレスの感じ方は人によってちがう
同じできごとを経験しても、ストレスを強く感じる人もいれば全く感じない人もいます。このような違いは、できごとを「どのようにとらえるか(考え方)」ということと、できごとに「どのように対処するか」ということによって説明できます。どうしたら学校生活の中で感じるストレスが軽くなるか、クラスメートと一緒に考えてみると、思いがけない側面に気づくことがあります。常にみんながみんな同じ意見ではありませんから、自分とは違う考え方や対処の方法を聞くことで、「目からウロコ!」の体験をしたり、考え方が柔軟になったりします。また、自分と同じように悩んでいる人がいることを知って気分が楽になることもあります。
ストレスは、うまくつきあって乗り越えていくもの
ストレスは、人間として生きているかぎり、完全に「ゼロ」になることはありません。また、避けようとすればするほど、逆にたまってしまうこともあります。そのため、ストレスを「なくそう」「避けよう」とするのではなく、ストレスと「うまくつきあって、乗り越えていく」ことが大切です。ストレスは単なる悪者ではなく、あなたを成長させるきっかけでもあります。自分自身のストレスと向き合い、ほんの小さなハードルから少しずつチャレンジを積み重ねていけば、やがてストレスを解決していく力が育っていくはずです。
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先生情報 / 大学情報
東京家政大学 人文学部 心理カウンセリング学科 教授 三浦 正江 先生
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