スポーツ・マネジメントで社会を豊かにすることはできるのか?
スポーツマネジメントって何?
『もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら』という本が大ベストセラーになり、アニメ・映画にもなりました。社会・組織の縮図として弱小高校野球部が描かれたこの本を、経営学の教科書として読んだ人が多かったはずです。
プロ・リーグ、競技団体、地域スポーツクラブ、チームなどたくさんあるスポーツ組織でのマネジメントは、経営学、心理学など、さまざまな学問の知見を統合して成り立ちます。しかし、万能なマネジメントは存在しません。効果は環境に左右されます。あるチーム・組織でうまくいったことが別のチーム・組織でうまくいくとは限りません。ビジネスマンだけでなく保健体育教員にも求められる知見です。例えば、運動会ひとつマネジメントできないようでは教員失格です。
人を動かすのは「物語」だ
スポーツ・マネジメントは組織を動かします。特に重要なのが「人を動かす」ことです。しかし、組織スタッフを動かすにしても、「○○やれ!」と命令しても「やる気」は出ません。単純に役割分担を決めて命令してすむ話ではないのです。マネジメントは人の認識も扱います。コーチング学も役立つ面白いところです。
1つ有効な方法としては「物語」を提示し、それに感動したり、参加することに喜びを覚えたりさせることです。テレビコマーシャルを見ていて感じませんか? データではなく、物語がカギになっているはずです。
スポーツそのものがマネジメントだ!
「体育会系の人は、体力があって、挨拶ができるから就職で有利」とよく言われます。しかし体育会系の人がスゴいのは、そんな単純な理由ではありません。「ゴールを定めて、自分と仲間を動かして、変化する状況に対応して、必ずゴールする」ということを繰り返しトレーニングしているからです。つまり競技に取り組むこと自体が、マネジメントの本質に触れる過程なのです。スポーツ・マネジメントは、スポーツを通して、社会に貢献する力を身につけるものなのです。
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先生情報 / 大学情報
国際武道大学 体育学部 体育学科 教授 松井 完太郎 先生
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