講義No.08674 経営学・商学

ビジネスでも人生でも鍵を握るキーワードは「不確実性」

ビジネスでも人生でも鍵を握るキーワードは「不確実性」

現在において未来を扱う学問

企業の資金調達や投資について研究する「コーポレート・ファイナンス」という学問は、ビジネスの世界において、「将来得られるリターン(収益)のために今どんな意思決定をすべきか」について考えるものです。いわば、現在において未来を扱う学問とも言えます。
この分野で重要なキーワードが、「不確実性」です。ビジネスで何かを目標に設定して行動を起こそうとする時、その目標を達成できる確率がわかれば、実際に行動を起こすべきかどうかを意思決定できるからです。

「ミッション」「ソリューション」「ビジョン」

ビジネスの世界ではまず、ある「ミッション(使命)」について、なぜそれをやるべきなのかをしっかりと考えなければなりません。次に、そのミッションの達成に必要な「ソリューション(解決策)」として、商品やサービスなど、世の中に足りない「不」を埋めるためのものを考えます。そして、そのソリューションによってミッションが達成されると、社会がどう変わっていくかという「ビジョン(構想)」を描くことも大切です。このように考えると、ビジネスの世界では、時間は未来から現在に向けて流れているととらえることもできます。

決め手となるのは情報量

ビジネスにおける不確実性について検討する際、決め手となるのは「情報量」です。行動を起こす前の段階で、今直面している不確実性の正体を見極め、それにレレバント(関連性)のある情報をいかに的確に収集するかが重要なのです。
また、不確実性に対する理解は、ビジネスだけでなく人生にも役立てることができます。何かをめざす「未来」を決めれば、それに向けて「現在」何をすべきかが決まります。時には失敗するかもしれませんが、同じ失敗をくりかえさないように学んで軌道修正しながら進み続ければ、いずれ失敗する原因はなくなり、必ず何らかの目標に到達できます。そうなれば失敗の経験も、肯定できる「過去」になるのです。

※夢ナビ講義は各講師の見解にもとづく講義内容としてご理解ください。

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先生情報 / 大学情報

福島大学 経済経営学類  教授 奥本 英樹 先生

福島大学 経済経営学類 教授 奥本 英樹 先生

興味が湧いてきたら、この学問がオススメ!

経済学、経営学

メッセージ

「コーポレート・ファイナンス」という言葉は、聞き慣れないかもしれませんが、非常に面白い学問です。この学問は不確実性というものを取り扱います。不確実性についてきちんと考えることは、人生においても、とても役に立ちます。
人間は生きている間には必ず失敗もします。「失敗は決して悪いことばかりではない」と聞いたことがあるかもしれませんが、なぜ失敗が悪いことでないのかは、不確実性というものに向き合った時、初めてよくわかります。こういったテーマに興味があれば、一緒に学びましょう。

先生への質問

  • 先生の学問へのきっかけは?
  • 先輩たちはどんな仕事に携わっているの?

福島大学に関心を持ったあなたは

「新生福島大学宣言」で明らかにした、「福島大学の理念」は、(1)自由・自治・自立の精神の尊重、(2)教育重視の人材育成大学、(3)文理融合の教育・研究の推進、(4)グローバルに考え地域とともに歩む、を掲げています。特に、学生教育を重視し、全学年にわたる少人数教育、共通領域科目及び専門領域科目とともに、キャリア形成論などのキャリア創造科目を含む自己デザイン領域科目を新たに設け、さらに文理融合教育を進めています。