講義No.10397 経営学・商学

「アントレプレナーシップ(起業家精神)」を身につけるためには?

「アントレプレナーシップ(起業家精神)」を身につけるためには?

大学と社会の新しいつながり方

大学で学ぶことと社会で学ぶことは、なぜこんなに違うのだろうと感じている社会人は少なくありません。これは、大学で社会経験を積めないことが原因です。もし大学で自分のしたいことを実践する場があれば、大学と社会のつながりはうまくいくでしょう。最近では学生時代に起業する人も増えていて、新しく事業を起こす人を「アントレプレナー」といいます。

起業するために必要なこと

起業するには、事業を通して社会を変えたいという熱い思いとそれを実現するためのアイデアやビジネス化するためのスキルが必要になります。最も大事なのは一歩踏み出して実践し続けることです。事業にはさまざまなリスクや困難があります。何があっても続けるという意志の強さが求められるのです。
会社に就職すれば、自分の人生を会社に預けることになります。もちろん、それも1つの選択ですが、自分でビジネスを立ち上げれば、人生を自分が選んだ仕事で生きることができます。そういう志向を学生時代から持つことが重要です。そのためには、起業ノウハウを学ぶだけでなく、どうすればモチベーションを保てるかを考える必要があります。机上の勉強だけでは、そのような実践的な知識を身につけられません。

ビジネスの実践者から成長サイクルを学ぶ

ビジネスを始めるなら、当然、実際にビジネスの実践者の意見を聞きたいと思うでしょう。ビジネスの現場の状況をリアルに聞くことができるからです。学問的な知識の生かし方を知ることもできます。また、ビジネスで大切なのは、成長サイクルです。気づいたことから行動し、それを振り返り、自分のスキルとマインドに蓄積する、そしてそこから新たな行動を生み出すというサイクルを回すことが大切なのです。このサイクルを身につければ、ビジネスを持続することが可能です。それをいかに実践しているかを、現役のビジネスパーソンから学ぶことが有効なのです。

※夢ナビ講義は各講師の見解にもとづく講義内容としてご理解ください。

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先生情報 / 大学情報

武蔵野大学 アントレプレナーシップ学部 アントレプレナーシップ学科 教授 伊藤 羊一 先生

武蔵野大学 アントレプレナーシップ学部 アントレプレナーシップ学科 教授 伊藤 羊一 先生

興味が湧いてきたら、この学問がオススメ!

経営学、ビジネス論

先生が目指すSDGs

メッセージ

せっかく大学に進学したのに何を勉強していいかわからない、就職したのに会社で何をやりたいかわからない、そういう人は意外に多いものです。これは、自分が好きなもの、関心のあるものがないことが原因です。つまり、自分の人生を生きていないのです。この状態を続けることはよくありません。
自分の生活を振り返ってみると、小さなことでも自分にとって興味があることは見つかるはずです。それを大きく育てていくことが、充実した人生につながります。ぜひ、武蔵野大学でそのような経験をしてください。

先生への質問

  • 先生の学問へのきっかけは?
  • 先輩たちはどんな仕事に携わっているの?

武蔵野大学に関心を持ったあなたは

2024年に100周年を迎えた武蔵野大学は、同年4月、ウェルビーイング学部ウェルビーイング学科を新設します。2023年4月には、社会と環境をデザインし実現する、文理融合型の「サステナビリティ学科」を開設し、近年では、起業家精神を育成する「アントレプレナーシップ学科」や私立大学初の「データサイエンス学科」を新設。常に時代の変化を先取りし、13学部21学科の文・理・医療・情報系の総合大学へと発展・拡大を続けています。