「アントレプレナーシップ(起業家精神)」を身につけるためには?
大学と社会の新しいつながり方
大学で学ぶことと社会で学ぶことは、なぜこんなに違うのだろうと感じている社会人は少なくありません。これは、大学で社会経験を積めないことが原因です。もし大学で自分のしたいことを実践する場があれば、大学と社会のつながりはうまくいくでしょう。最近では学生時代に起業する人も増えていて、新しく事業を起こす人を「アントレプレナー」といいます。
起業するために必要なこと
起業するには、事業を通して社会を変えたいという熱い思いとそれを実現するためのアイデアやビジネス化するためのスキルが必要になります。最も大事なのは一歩踏み出して実践し続けることです。事業にはさまざまなリスクや困難があります。何があっても続けるという意志の強さが求められるのです。
会社に就職すれば、自分の人生を会社に預けることになります。もちろん、それも1つの選択ですが、自分でビジネスを立ち上げれば、人生を自分が選んだ仕事で生きることができます。そういう志向を学生時代から持つことが重要です。そのためには、起業ノウハウを学ぶだけでなく、どうすればモチベーションを保てるかを考える必要があります。机上の勉強だけでは、そのような実践的な知識を身につけられません。
ビジネスの実践者から成長サイクルを学ぶ
ビジネスを始めるなら、当然、実際にビジネスの実践者の意見を聞きたいと思うでしょう。ビジネスの現場の状況をリアルに聞くことができるからです。学問的な知識の生かし方を知ることもできます。また、ビジネスで大切なのは、成長サイクルです。気づいたことから行動し、それを振り返り、自分のスキルとマインドに蓄積する、そしてそこから新たな行動を生み出すというサイクルを回すことが大切なのです。このサイクルを身につければ、ビジネスを持続することが可能です。それをいかに実践しているかを、現役のビジネスパーソンから学ぶことが有効なのです。
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先生情報 / 大学情報
武蔵野大学 アントレプレナーシップ学部 アントレプレナーシップ学科 教授 伊藤 羊一 先生
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