サイバー犯罪
サイバー犯罪とは?
インターネットに代表されるようなオープンなネットワーク空間のことをサイバー空間と言います。
サイバー空間では、ホームページ、ブログ、電子掲示板などによる情報発信や情報交換、ネットショップやオークションサイトでのネット取引など、現実社会と同じような人間の営みがあります。そして、そこには犯罪や犯罪的な違法行為もあります。そのような行為をサイバー犯罪と呼びますが、もっと広い意味でコンピュータと関連する犯罪行為などを意味することが多いです。
コンピュータシステムに固有の犯罪
不正アクセス行為は、ネットワークシステムがなければ成立しません。電子データの偽造や変造なども電子データが存在しなければ成立しません。ネット上の通信の傍受行為、コンピュータシステムを用いた業務に対する妨害行為、銀行のシステム内のデータを書き換えて預金口座の残高を増やすような行為もそうです。
これらの犯罪行為は、コンピュータシステムや電子データなしには存在し得ないものですので、コンピュータシステムに固有の犯罪だと言うことができます。そして、日本の刑法や不正アクセス禁止法などによって処罰可能です。
しかし、例えばフィッシング詐欺のような新たなタイプの違法行為については、それを処罰するための法律が存在せず、問題となっています。
コンピュータシステムを悪用した犯罪
詐欺は、現実世界では昔からありました。しかし、ネットオークションでの詐欺などはネットワークシステムを悪用した新たな犯罪だと言えます。
また、サイバー空間では、犯罪の程度や量がとんでもなく大きくなってしまうことがあります。例えば、P2P(Peer to Peer、端末間を直接接続する方式)を介してなされる違法コピーされたコンテンツのやりとりや児童ポルノの配布、電子掲示板上での名誉毀損などがその典型例です。
このようなコンピュータシステムを悪用した犯罪では、犯罪捜査のためにも特別の技能と工夫が必要となります。
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