映画、テレビ、CM、ゲーム……、映像表現を変えた3DCGの技術

映画、テレビ、CM、ゲーム……、映像表現を変えた3DCGの技術

あらゆる映像表現に不可欠なCG技術とは

CG(コンピュータグラフィックス)を使って立体物を表現する3DCGは、『トイ・ストーリー』のようなフルCGのアニメーション映画だけでなく、実写映画のVFX(視覚効果)やゲームのグラフィック、Web、テレビアニメなど、現在の映像表現には欠かせない存在となっています。特に近年では、映画の本場・ハリウッドで最新技術も開発され、『アバター』のような映像を作り上げることも可能になりました。CG技術が格段に進化しているいま、3DCGに携わる人材へのニーズはますます高まっています。

ものを作ることは、本質をとらえること

3DCGの制作の基本は、物事をよく観察することです。例えば、3DCGで椅子を制作する場合、人が座るときの動作を想像しながら、椅子の高さ、ひじ掛けの形、椅子の質感、入ってくる光の角度などをよく観察します。なぜその高さなのか、その形なのか、を突き詰めて深く考えていくと、人が座ることを目的に作られた椅子本来の姿が見えてきます。3DCGで現実世界のような存在感を作り上げることは、技術だけでなく、その本質をとらえる力も身につくのです。

作るだけじゃない。相手の心を動かすには?

3DCGなどの映像制作の仕事は、単に人物や物体を作るだけではありません。監督でなくても、映像を魅力的に見せる演出を考えることが必要です。「かっこよさ」「ワクワク感」「臨場感」「壮大さ」、見る人にどう感じてほしいのかによって、人物や物体の見せ方はまったく違ってきます。クリエイターは、その世界観が伝わるように映像を表現することが重要なのです。すばらしい映像は、意図した考えや想いを見る人に伝えることができ、心を揺り動かす感動を与えることもできるのです。見た人の記憶に残る映像を作る、そこに制作のおもしろさがあります。

※夢ナビ講義は各講師の見解にもとづく講義内容としてご理解ください。

※夢ナビ講義の内容に関するお問い合わせには対応しておりません。

先生情報 / 大学情報

デジタルハリウッド大学 デジタルコミュニケーション学部 デジタルコンテンツ学科 准教授 小倉 以索 先生

デジタルハリウッド大学 デジタルコミュニケーション学部 デジタルコンテンツ学科 准教授 小倉 以索 先生

興味が湧いてきたら、この学問がオススメ!

デジタルクリエイティブ

先生が目指すSDGs

メッセージ

映像やCG、アニメ、デザイン、Webなどに興味があってやる気のある人には、エンターテインメント業界は、常に扉を開いています。「PCに自信がない……」「美術は苦手……」という人も、技術はこれからしっかり学べば大丈夫! 大切なのは、日頃からいろいろなことに興味を持つこと。例えば、ゲームクリエイターになりたい人は、映画や音楽、スポーツ、旅行など、ゲーム以外のものに触れてください。そこで得た知識や経験がおもしろいゲームを作ることにつながります。ぜひ一緒に、世界を楽しませるエンターテインメントを作りましょう!

先生への質問

  • 先生の学問へのきっかけは?

デジタルハリウッド大学に関心を持ったあなたは

本学は、映画、CG、ゲーム、アニメ、Web、デザイン、ITプログラミングなどのデジタル技術に加え、クリエイティブ(表現手法)、ビジネス理論を学ぶ新しいタイプの大学です。
教員はアニメ・ゲーム・CG・映画・IT業界の第一線で活躍する実務家たち。業界の“今”を知る現場のプロが直接指導するので、最新技術と知識が身に付きます。1学部1学科のなかで専門性を深めると同時に、領域を横断したさまざまな技術と知識を総合的に学習。徹底した英語教育と充実した留学制度も実施し、グローバル社会で活躍できる人材を育てます。