大量の画像や動画から必要なものだけを取り出す画像認識技術最前線

大量の画像や動画から必要なものだけを取り出す画像認識技術最前線

大量の画像と動画に囲まれて……

現在インターネット上にはホームページやブログが無数に存在し、それぞれに大量の画像がアップされています。同様に動画も大量にあります。テレビでも日々たくさんの映像が制作され流されています。
これらの大量の画像と動画から、必要なシーンだけをピックアップすることができれば、新たな価値のある情報源として活用できるようになります。サッカーのゴールシーンだけ集めてプレーを分析するとか、「滝」や「火山」など特定の景色だけを集めて、有用な情報を導き出すことも考えられます。

根底にあるのは「画像認識」の技術

大量の画像や動画から特定のシーンをピックアップするシステムの要は、コンピュータにその画像や映像が何であるかを認識させる技術にあります。例えば、草原の中のライオンの画像が、緑と黄色の抽象画でなく、キリンやほかの動物でもなく、ライオンであることをコンピュータが認識するには、それなりのシステムが必要です。それが「画像認識技術」なのです。
この画像認識の精度が低ければ、キリンなども間違ってピックアップしてしまう可能性がありますから、画像認識の精度をいかに上げるかが、重要なポイントになります。

「画像認識」の手法とは

では、どうやってコンピュータに画像を認識させるのでしょうか。さまざまな方法がありますが、そのひとつに、コンピュータに特定の画像を「学習」させる手法があります。ライオンを認識させるために、ライオンの画像を大量に集めて記憶させ、記憶したデータと対比してコンピュータがライオン画像を認識できるようにするのです。この場合、「ライオン度の高い」画像を学習データとしてそろえることが重要です。そして何が「ライオン度の高さ」につながるかの考察も必要になります。
これと併用する形で、画像にリンクしているテキスト(文字データ)、そして画像が撮影されたときの角度や位置の情報などを手がかりに、画像認識プログラムをつくっていくのです。その精度をいかに上げるかが、いま世界中で競われています。

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電気通信大学 情報理工学域 I類(情報系) メディア情報学プログラム 教授 柳井 啓司 先生

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メッセージ

大学時代は一番自由な時間をもつことができる期間です。あなたのやりたい研究、おもしろいと思うことに楽しく取り組むことができますから、ぜひ、そういう大学生活を送れるように準備してほしいと思います。そのためには、勉強はもちろんですが、体力・気力・精神力を培うことが大事です。レポートの提出など何事にも締め切りがあり、その直前はけっこう無理もするからです。社会に出てからもそれは同じです。私は山登りに取り組み、体力、気力を養いました。勉強と同時にそうしたことにも取り組むことをお勧めします。

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電気通信大学は、東京にある理工系国立大学で、「工学」と「理学」のうち、特に情報分野および理工分野を核とした教育研究を行っています。先端科学技術を支える全分野、例えば、情報、通信、電子、知能機械、ロボティクス、光科学、物理、量子、化学、物質、生命などの分野を網羅しています。社会で活躍する人材の育成をめざし、ものづくりに意欲を燃やす学生の期待に応える教育環境を提供します。