人気マンガで考える、マネジメントの大切さとは?
そもそも、マネジメントとは?
経営学におけるマネジメントとは、「企業や組織で目標を達成するために必要となるさまざまな要素を管理し、それに関わる人々に働きかけること」です。このマネジメントについて、大人気マンガの『ONE PIECE』と『DRAGON BALL』を題材にして考えてみましょう。
コツコツ修業を積む! 頼れる仲間を増やす!
『ONE PIECE』の主人公ルフィは、物語の最初から常に「海賊王に俺はなる!」という目標を口にし続けています。これは経営学的に見れば、企業を動かしていく上での「企業理念」に相当するものです。ルフィの一貫して明確な目標をめざし続ける姿勢は、マネジメントにおける大切な要素です。
『DRAGON BALL』では、主人公の孫悟空が手ごわい敵を倒しても、もっと強い敵が現れるので、悟空はさらに修業を積んで、新たな敵を倒すためにレベルアップしていきます。企業の成長においても、商品開発などで悟空のようにコツコツと努力を積み重ね、目標を段階的にクリアしていくことも必要です。
一方、『ONE PIECE』のルフィは、強大な敵である王下七武海の1人、鷹の目のミホークから、「能力や技じゃない。その場にいる者たちを次々に自分の味方につける。この海において、あの男は最も恐るべき力を持っている!」と指摘されるような、人間的な魅力を持っています。自らの努力だけでなく、頼れる仲間を作ることで企業や組織を強くしていくこともまた、マネジメントの大切な要素です。
さまざまな場面で役立つマネジメント
マネジメントが有効になるのは、必ずしも経営の場面に限ったことではありません。世の中の営みはすべて、人と人との共同作業であると言えます。社会生活においても、結婚して家庭を持ち、子育てをしていく上でも、マネジメントの考え方は役に立ちます。マネジメントは、よりよい人間関係を築き上げていくためのものなのです。
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駒澤大学 経営学部 経営学科 教授 中村 公一 先生
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