世界有数の技術やサービスを持つ日本の「中小企業」が熱い!
世界が認める日本の中小企業の技術
中小企業は、大企業よりも劣ると思われがちですが、中には大企業に勝るとも劣らないすばらしい技術や製品を持つ中小企業があります。例えば、高い耐久性のあるネジ、高性能の船のスクリュー、世界最小の歯車など、ほかにないユニークな製品を開発したのは、日本の中小企業であり、そうした優れた製品は、世界の最先端の現場で利用されています。
一方、世界的な知名度はないものの、私たちの周りにもユニークな製品やサービスを提供する中小企業はたくさんあります。ある作業工具のメーカーは、イメージキャラクターを組み合わせ、プラモデル愛好者とアニメ好きの若い世代の市場を開拓しています。また、ある過疎地域の企業は地元の葉っぱを和食の「つまもの」として商品化し、高齢者を活用し地域の活性化に寄与しています。
アイデアをビジネスにつなげる
今日、資金調達や情報収集は以前に比べ困難ではなく、このように優れたアイデアや工夫があれば、中小企業や町のお店も大企業との競争や不景気に負けずに事業を展開していくことが可能となりました。アイデアをビジネスに結びつけやすい状況になっているのです。ただし、アイデアを持っているだけではだめで、アイデアを具体的な事業につなげるための「ビジネスプラン」が重要になります。また、パソコン一台でネットビジネスを簡単に始めることができますが、成功するためにはお客さんのニーズを的確にとらえ、ほかの企業との差別化を図ることが重要と言えます。
チャレンジ精神が新しい価値を生む
日本の企業の99.7%は中小企業であり、ホンダやソニーなど、今や世界的に知られる企業も、かつては、中小企業でした。大切なのは、企業の規模ではなく、「こんな商品やサービスが欲しい」というアイデアを商品やサービスの形に変えて社会に提供しようというチャレンジ精神であり、それこそが社会に新しい価値を提供するエネルギーの源泉となるのです。
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先生情報 / 大学情報
亜細亜大学 経営学部 経営学科 教授 髙石 光一 先生
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