スポーツ、勉強、キレイのヒントは、東洋医学にあり
その結果は、起こるべくして、起こった?
あなたは、スポーツでケガをしたら「運が悪かった」、競技で負けた時は「今日は調子が悪いから」と思っていませんか。また、勉強ができたり、キレイだったりするのは「持って生まれたもの」と考えていませんか。しかし、その結果や状態は「たまたま」ではなく、あなたの今までの生活習慣やその時のカラダの状況などから、「起こるべくして、起こった」場合が多いのです。そのサインを察知し、日頃から生活習慣や自分のカラダを意識することは、スポーツや勉強の能力を伸ばしたり、美しさを手に入れたりすることにつながっていきます。
カラダの「サイン」をスポーツや勉強に生かす
例えば、怒ったり、緊張したりしている時は、筋肉が硬くなって、柔軟性が低下していると考えられます。そのような状態でスポーツをすると、ケガを招いたり、十分に力が発揮できなかったりします。事前にサインに気づけば、ストレッチや会話などで、筋肉をほぐし、緊張を和らげることで、ケガの予防やパフォーマンスの向上につながります。また、背中を丸めた姿勢とは戦闘態勢の姿勢であることから、姿勢の悪い人は常にストレスを抱えた非常事態のサインでもあります。そのため、姿勢が悪い状態が長く続くと、疲れやすく、集中力が低下します。つまり、正しい姿勢を保つことで、勉強の効果をより高めることもできるのです。
「土台づくり」は子どものうちから
毎朝の洗顔はマッサージでもあり、バランスのよい食事は肌荒れや便秘の予防、入浴は全身の血行を促進する効果があります。生活習慣を整えることは、体の内側からキレイになっていくことでもあるのです。
日頃の積み重ねによって作られた「カラダの土台」は、スポーツや勉強、美容だけではなく、将来の健康にもつながっていきます。土台を作っていくには、自分のカラダを知り、自分でカラダや生活を調整していくという「健康観」を、子どものうちから身につけることが大切です。その健康観こそが、東洋医学の考え方でもあるのです。
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先生情報 / 大学情報
明治国際医療大学 鍼灸学部 鍼灸学科 教授 伊藤 和憲 先生
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