自分を好きになって、患者のこころも体もケアできる看護師に!

自分を好きになって、患者のこころも体もケアできる看護師に!

メンタルヘルスケアを学ぶ精神看護学

精神看護学はメンタルヘルス(こころの健康)やそのケアについて探究する分野です。その学びは何よりもまず看護師自身が元気に働くために役立ちます。自分のこころが健康でないと、誰かを支援することはできません。
メンタルヘルスのカギとなるのが「自己肯定感」、つまりありのままの自分を受け入れて、好きになることです。このため、精神看護学の学びでは自己理解が大きな柱とされています。看護の分野では、患者の病気や障害だけに目を向けるのでなく、ストレングス(長所や強み)を引き出して伸ばしていく「ストレングスモデル」が注目されています。患者の考えや価値観、長所に気づくためにも、まずは自分についてよく知ることが大切です。

コミュニケーションスキルを身につける

看護師にとってコミュニケーション力は欠かせないスキルであり、看護学部ではさまざまなコミュニケーションの授業が行われます。
大学によっては、入学当初から数多くのグループワークを通して、看護学生が友だちづくりをしながらコミュニケーション力を高められるような授業が行われています。看護師と患者の面談のロールプレイや、医療スタッフが集まって患者の問題を話し合うカンファレンスの練習などもあり、看護学生は現場で起こりがちな問題や治療に向き合う患者の心理などを学ぶのです。

聞く・観察する・待つ力も求められる

また「話す力」だけではなく、笑顔、うなずきなどの「聞く力」、視線や表情、しぐさなど非言語コミュニケーションに気づく「観察する力」、だまりこんだ相手が話し出すのを「待つ力」なども学びます。
さまざまな人と接する看護師にとって、対人関係のストレスとうまくつきあうためにもコミュニケーション力は必要です。授業でしっかりコミュニケーションスキルを身につけておくことで、看護学生が安心して看護実習にのぞみ、自信を持って患者や先輩ナースと対話できるようになるという調査結果も出ています。

※夢ナビ講義は各講師の見解にもとづく講義内容としてご理解ください。

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先生情報 / 大学情報

創価大学 看護学部 看護学科 教授 本田 優子 先生

創価大学 看護学部 看護学科 教授 本田 優子 先生

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精神看護学

先生が目指すSDGs

メッセージ

思春期はこころが不安定になりやすい時期です。私も自分に自信がなく、将来について悩んだ時期がありました。悩んだときは自分の考えや気持ちを大切にして、できれば誰かに打ち明けましょう。相談ではなく、ただ人に「話す」「聞いてもらう」だけで考えがポジティブになったり、視野がひらけたりするものです。また、メンタルヘルスには生活リズムが深く関わっています。食事や睡眠はとても大切なので、自分で早起きや料理をする練習もやってみてください。きっと将来のこころの健康に役立つと思います。

先生への質問

  • 先輩たちはどんな仕事に携わっているの?

創価大学に関心を持ったあなたは

創立以来、学生と教職員が大学を創る者として、互いに対話、研鑽を重ねながら大学の価値を高めてきました。こうした教育・研究および社会貢献の成果は、文部科学省のGP(Good Practice)採択など、外部からの高い評価となり、普遍的な価値として、現代の大学教育に大きな示唆を与えています。また国際化が叫ばれる中、62カ国・地域、225大学との交流協定は、真の国際人養成に大いに貢献できることでしょう。