すべての人に白い歯を! 最新のむし歯治療と歯のホワイトニング
最新のむし歯治療のキーワードは「MI」
「できるだけ歯を抜かない、削らない」治療は、「MI(Minimal Intervention=最小限の侵襲)」と呼ばれ、現在のむし歯治療の大切な考え方となっています。むし歯の治療では、むし歯だけを丁寧に取り除けば痛みは少なく、むしろ健康な歯を削ったときの方が実は痛みが強いのです。歯の治療は「怖い」「痛い」というイメージを持ちやすいですが、麻酔なしでも、痛くなくむし歯の治療ができるようになってきました。
もうひとつのキーワードは「審美」
「MI」とともに重要なキーワードは「審美」です。「審美歯科」ということばを聞いたことがある人も多いと思います。以前は、むし歯を取ったあとに歯型をとって、金や銀の詰めものや被せものをする治療が多く行われてきました。できることなら、むし歯の治療のあとは白い歯にしたいという患者さんも増えています。これを実現したのが、コンポジットレジンを用いた治療です。むし歯を削り取ったあとの穴に、接着剤を塗り、白いプラスチック(コンポジットレジンといいます)を詰めて、治療の跡がわからないようなきれいな白い歯に戻すことができるようになりました。
歯のホワイトニング治療
毎日の歯磨きや歯科医院での歯のクリーニングで、歯についた汚れを取って、きれいで白い歯を保つことができます。ところが歯磨きや歯科医院でのクリーニングでは取れないような歯についた色もあります。歯のホワイトニング治療は、そのような歯についた色を、専用の薬品と器具を使って白くする治療です。また、自分の歯をもっと白くしたいと希望して、歯のホワイトニング治療を受ける人もとても増えてきています。歯のホワイトニング治療は、人びとに笑顔をもたらす、歯を削らずに行える審美歯科治療で、患者さんの満足度も非常に高いです。
参考資料
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先生情報 / 大学情報
東京医科歯科大学 歯学部 歯学科 准教授 大槻 昌幸 先生
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