社会も仕事も変わる。これから必要なのは“ビジネスデザイン”の力!
「ビジネスをデザインする」ってどういう意味?
デザインとは「美しい形を天才肌の人がつくること」だけではありません。チームでコミュニケーションしながら、「新しい仕組みをつくること」もデザインと言います。ですからビジネスデザインとは、チームで新しいビジネスの仕組みをつくることを意味します。例えば、メルカリなどのシェアリングビジネスも新しいビジネスの仕組みのひとつです。
日本でこそ求められているビジネスデザイン力
グローバル化のなかで、日本企業はさまざまな危機に直面しています。今の日本企業に求められるのはイノベーションです。イノベーションとは単なる技術革新ではなく、新たな社会的価値を生み出すことを意味します。つまり、革新的なビジネスの仕組みを生み出すことが求められているのです。そこで必要となるのが、ビジネスデザインの学びです。ビジネスデザインを学び、モノづくりではなく新しいビジネスをつくることで、ジャパンブランドは復活させられるのです。
ビジネスデザインのプロセスと心構え
ビジネスデザインには4つのフェーズがあります。「調査」「分析」「企画」「実践」です。
このように書くと「調査」→「分析」→「企画」→「実践」と進むように思うかもしれません。しかし、それでは新しいビジネスはつくれません。新しいビジネスをつくるときは、これらの4つのフェーズをスピーディーに行ったり来たりします。つまり、これら4つのフェーズを自由に行き来する力が求められるということです。自由に行き来するためにはさまざまなスキルが必要になります。コミュニケーション力もそのひとつです。そしてスキル以外に大事なのは、心構えです。例えば、調査や分析では対象を他人事として考えることもできますが、企画や実践では自分事と考えなければ実現できません。このようにビジネスデザインでは、強い意志(当事者意識)が必要です。このような意志はAIには持てません。だからこそ、これからの社会で人間だけができるビジネスデザインを学ぶことが重要なのです。
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先生情報 / 大学情報
桃山学院大学 ビジネスデザイン学部 ビジネスデザイン学科 教授 牧野 丹奈子 先生
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