講義No.09142 経営学・商学

社会も仕事も変わる。これから必要なのは“ビジネスデザイン”の力!

社会も仕事も変わる。これから必要なのは“ビジネスデザイン”の力!

「ビジネスをデザインする」ってどういう意味?

デザインとは「美しい形を天才肌の人がつくること」だけではありません。チームでコミュニケーションしながら、「新しい仕組みをつくること」もデザインと言います。ですからビジネスデザインとは、チームで新しいビジネスの仕組みをつくることを意味します。例えば、メルカリなどのシェアリングビジネスも新しいビジネスの仕組みのひとつです。

日本でこそ求められているビジネスデザイン力

グローバル化のなかで、日本企業はさまざまな危機に直面しています。今の日本企業に求められるのはイノベーションです。イノベーションとは単なる技術革新ではなく、新たな社会的価値を生み出すことを意味します。つまり、革新的なビジネスの仕組みを生み出すことが求められているのです。そこで必要となるのが、ビジネスデザインの学びです。ビジネスデザインを学び、モノづくりではなく新しいビジネスをつくることで、ジャパンブランドは復活させられるのです。

ビジネスデザインのプロセスと心構え

ビジネスデザインには4つのフェーズがあります。「調査」「分析」「企画」「実践」です。
このように書くと「調査」→「分析」→「企画」→「実践」と進むように思うかもしれません。しかし、それでは新しいビジネスはつくれません。新しいビジネスをつくるときは、これらの4つのフェーズをスピーディーに行ったり来たりします。つまり、これら4つのフェーズを自由に行き来する力が求められるということです。自由に行き来するためにはさまざまなスキルが必要になります。コミュニケーション力もそのひとつです。そしてスキル以外に大事なのは、心構えです。例えば、調査や分析では対象を他人事として考えることもできますが、企画や実践では自分事と考えなければ実現できません。このようにビジネスデザインでは、強い意志(当事者意識)が必要です。このような意志はAIには持てません。だからこそ、これからの社会で人間だけができるビジネスデザインを学ぶことが重要なのです。

※夢ナビ講義は各講師の見解にもとづく講義内容としてご理解ください。

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先生情報 / 大学情報

桃山学院大学 ビジネスデザイン学部 ビジネスデザイン学科 教授 牧野 丹奈子 先生

桃山学院大学 ビジネスデザイン学部 ビジネスデザイン学科 教授 牧野 丹奈子 先生

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経営学

メッセージ

これからの社会はかつてなかったほど大きく変わり、当然仕事も変わります。例えば専門知識を必要とする仕事でも、それに答えがあるものならばAIが行うようになるでしょう。私たち人間がするべきは、新しい答え(社会的価値、世の中にとって良いこと)を生み出すクリエイティブな仕事です。あなたも新しい答えを仲間と共にどんどんつくり出していく、そんな人になってください。
例えば「身の回りで“困りごと”はないか?」このことをほんの少し意識してみると、いろいろなことに気づくでしょう。それがビジネスデザインの始まりです。

先生への質問

  • 先生の学問へのきっかけは?
  • 先輩たちはどんな仕事に携わっているの?

桃山学院大学に関心を持ったあなたは

大学4年間は、実社会で活躍する前の最終教育期間です。実社会で問われるのは、解決すべき課題を見出し、その課題を具体的に解き、そして実行する力です。この課題解決と実行のためには物事の本質を見抜く力を自らが獲得していかなければなりません。
桃山学院大学は「自ら学ぶ力」をはぐぐむ大学。勉学、クラブ活動、ボランティア活動、海外研修、キャリア支援など、学生が自身の能力を自覚し、4年間で磨き上げていくための環境整備に力を入れています。
みなさんも桃山学院大学で「自ら学ぶ力」を身につけませんか。