商売だけじゃない! マーケティングとデータサイエンスで課題解決

マーケティングに欠かせない「データサイエンス」
アイスクリームがよく売れるのはどんな日でしょうか。過去のデータから1日の最高気温と販売個数を調べてみると、気温が高い日の方がたくさん売れていることがわかります。そのデータをコンピュータで分析すると、天気予報の予想最高気温から「明日はいくつ売れるか」を数式で求めることができます。データに基づいて売り上げを予想することで、商品が早々に売り切れたり、逆に売れ残ったりするリスクを減らせます。コンピュータやスマートフォンの普及によってさまざまなデータが集められるようになった今、データを分析して有益な知見を導き出す「データサイエンス」が注目されています。
そのアイデアは効果的か
マーケティングとは、簡単に言うと物が売れる仕組みを作ることです。「自動販売機はどこに置けば売れるのか」と検討するなら、人通りが多い方が売れる、駅に近い方が売れるなどの仮説を立てて、データを集めて分析します。マーケティングにデータ分析の手法を取り入れることで、思いつきのアイデアや、これまでなんとなく続けてきたやり方が、正しいのか間違っているのかがわかります。実践する前に、効果予測ができるのです。そのようなデータに基づいた提案は「やり方を見直してみよう」という機運につながり、経営に携わる人だけでなく、現場で働く人の意識も変えていきます。
商売以外でも役に立つ
マーケティングやデータ分析が役に立つのは、物やサービスを売るビジネスに限った話ではありません。官公庁や医療機関、農業でも活用されています。例えば、ひったくりの多い地域では、どうすれば被害を減らせるかが警察の課題です。自転車の前かごにカバーをつければ被害を減らせると予想できますが、どのように周知すれば、たくさんの人に使ってもらえるでしょうか。その仕組みを作るのもマーケティングです。マーケティングとデータサイエンスの活用で、社会のさまざまな課題を解決できるのです。
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