プログラミングを通して論理的思考力を鍛える
プログラミングの構造
プログラミングとは、コンピュータにさせたい動作の指示を一つひとつ書き出していくことです。まずプログラムは、正確に指示しないと、思ったように動いてくれません。人間が相手なら指示があまり正確でなくても推察して動いてくれますが、機械はそうはいきません。
例えばペッパーなどのロボットにあいさつをさせるとします。その場合、スタートから始めて、何をしゃべるか、声の高さはどうか、しゃべるスピードはどうかなどを指定していきます。プログラミングの言語にはC言語やJavaなどがありますが、基礎となる構造は同じです。
プログラミングとは計画を立てること
プログラミングを学ぶことで、物事を順序立てて考えたり、計画を立てたりすることができるようになります。例えば仕事でも、プロジェクトがあれば、予定を立てて、目標を達成するために何をどうしたらいいのか、不測の事態が起きた場合はどうするのか、仕事が遅れた場合にはどうすればいいかなどを考えるという発想につながります。
まったく何の事故もなくうまくいくことはまれで、大抵、何かでつまずくことがあります。そこで何をするか、どうにか前に進める方法はないのか、一連の流れのなかで考えることも、プログラミングを通して学ぶことができます。
情報科学を学ぶうえで大切なこと
また、現代はTwitterなどのSNSが普及して、情報があふれています。プログラミングを含む情報科学はそのような情報環境に飲み込まれないようにし、どの情報が正しいのか精査する、読み解く力を養う学問でもあります。Twitterひとつ取っても、「このツイートをした場合、どういう反応が来るか」「このツイートによって自分の将来にどのような影響が出るか」という発想ができなければなりません。そのようなことを予測することも、プログラミングを通して身につけることのできる発想のひとつです。
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江戸川大学 メディアコミュニケーション学部 情報文化学科 准教授 小原 裕二 先生
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