時代とともに変化するゲームクリエイターの資質
アナログからデジタル、そしてメタバースへ
卓上で楽しむボードゲームやカードゲームが家庭用ゲーム機やコンピュータに移行し、現代のコンピュータゲームはテクノロジーの進化にともない急速に進化しています。近年はVRやメタバースの隆盛もあり、ゲームクリエイターという職業に大きな注目が集まっています。ゲームクリエイターをめざすとなると、プログラミングなどの技術力にこだわる人が多くいます。しかし、本当に必要なのは面白さを分析する視点と、それを他者に共有する方法を考える企画力です。
サービス業としてのコミュニケーション能力
ゲーム開発の企画会議には、監督はもちろんプログラマー、イラストレーター、そのほかにもさまざまな専門知識を持った人が参加し、コミュニケーションを図りながらひとつのゲームに必要なルールや世界観を一緒に作り上げていきます。ゲーム会社で作るゲームは、誰か一人の技術力やアイデアで完成するものではありません。また、ゲームクリエイターには、ユーザーが楽しめるゲームを作るための企画やアイデア、マネジメントやプランニングの能力が求められます。人を楽しませる、喜ばせるという点ではユーザーとのコミュニケーションも重要な要素となるため、今やゲームクリエイターは立派なサービス業ともいえる職業です。
アイデア力は好奇心や経験から生まれる
ゲームを作り上げるには、例えば自分の好きなゲームを、どうして好きなのか、遊んでいて何が楽しめて、何がよくなかったのか、といった具合に分析する視点が必要です。他人の楽しさを作り出すためには、クリエイター自身が人生でさまざまなことに取り組み、楽しんできた経験が大きな糧になります。また、相手に配慮することばかりを考えていても、本当の楽しさを作り出すことはできません。自分が楽しいと思えるものをどれだけ持っているか、そして年齢に関係なく面白いものを探し続け、面白がる能力、その延長線上にゲームクリエイターという職業があります。
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