パスワードを使わずにスマートフォンの個人認証を解除するには
面倒なパスワード設定
オンラインサービスの初期登録の多くは、個人認証のためにパスワードの設定が求められますが、つい同じパスワードを使いまわしがちです。その場合、もし個人情報が流出し悪用されると、使いまわしたパスワードで他のサービスにアクセスされる危険性があります。とはいえ、すべてに違うパスワードを設定するのは面倒であり、管理するのも一苦労です。
友だちといれば自動認証
パスワードを使わない個人認証の方法を考えてみましょう。スマートフォンを使う時は、家なら家族、学校なら友人、職場なら同僚というように、いつも近くに特定の人がいる場合が多いのではないでしょうか。そこで、周りに特定の人がいる状況であれば、パスワードを入れずに自動的に個人認証を解除する仕組みが考案されました。あらかじめ自分のスマートフォンにいつも一緒にいる数人のスマートフォンを登録しておき、登録した複数台の電波を自分のスマートフォンのBluetoothでキャッチしたら、自動的に個人認証が解除される仕組みです。教室内で学習アプリを使う場合や、オフィス内でビジネスソフトを使う場合などでの使用が考えられます。
心拍に着目
個人認証では、顔や指紋などの生体認証も使われるようになりました。しかし、顔認証ではマスクや眼鏡をした時の対応が難しく、指紋認証では手荒れや成長による指紋の変化で認証できないことがあります。さらに、顔や指紋は何らかの方法で盗まれるという事例も出ています。
そこで、新しい生体認証の手段として注目されているのが心拍です。心拍数はたえず揺らいでおり、揺らぎ方に個人差があることに着目した方法です。自分の心拍の特徴を登録しておき、スマートウォッチで自動的に計測して個人認証を行うことが想定されます。心拍は読み取ることもまねすることも難しいため、安心な認証方法だといえるでしょう。オンラインサービスが発達する現代の生活では、より安全で、より簡単な個人認証の方法が望まれています。
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