パスワード地獄を「生体認証アプリ」で解決!
ネットの世界は「パスワード地獄」?
LINEやネットショッピングなどの利用は、アカウントを作りIDとパスワードで管理されています。しかし、最近はあなたの身近でもアカウント乗っ取りや、なりすましなどの被害が増えていませんか? 日本人は1人当たり約20個のアカウントを持っているという統計があります。被害に遭わないためには、パスワードを「ほかのアカウントと同じにしない」「3カ月ごとに変える」ことが推奨されていますが、本当にこれを実行しようとすると、まさに「パスワード地獄」になってしまいます。
「手と顔」がパスワードになる
指紋や顔・目の網膜で個人を特定する生体認証は「パスワード地獄」をクリアする方法のひとつとして期待されます。しかし、パソコンやスマートフォンで生体認証を利用するには、指紋や網膜を読み取る専用機器が装備されていなければ使えません。
そこで、経営情報を学ぶ大学生たちはパソコンやスマホのカメラでも使用できる、手相と顔を組み合わせた生体認証アプリを考えました。スマホに標準搭載されたカメラでも、手相(約25パターン)と顔(約10パターン)の2つを組み合わせることで個人を特定できる生体認証を実現するという発想です。手と顔を撮影すると特殊な処理がなされパスワード文字列をアプリで自動生成します。このアプリを使うとパスワードの記憶や記録をする必要もなくなり、まさに「手と顔」がパスワードになるのです。
ITにも強く、経営もわかる
経営情報学では手相や顔の画像処理の情報処理技術だけでなく、IT技術を使った商品開発やそれをビジネス展開するにはどうすればよいか、というところまでを学びます。パスワードの管理に困っている人が実際どのくらいいるかという市場調査や、開発したアプリの売り方の検討、その収支予測などを入れたビジネスプランを、経営の技術や知識を使って立てていきます。ITにも強く、経営もわかる、それが経営情報学を学ぶ大きな特長であり、強みなのです。
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先生情報 / 大学情報
阪南大学 総合情報学部 総合情報学科 教授 花川 典子 先生
興味が湧いてきたら、この学問がオススメ!
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