イラストレーションで伝える力がアップする!

イラストレーションの役割
イラストレーションは、物事をわかりやすく伝えるための便利なツールです。文章だけで説明するよりも、イラストレーションを加えた方が、情報はより理解しやすくなります。
最近では、難しい内容の本でも、イラストレーションを使うことで、内容をわかりやすくする工夫がなされています。そうすることによって、より幅広い人々に本を読んでもらうことができるからです。このように、イラストレーションが活躍する場は、ますます広がっています。
イラストレーションの特徴
イラストレーションには、情報を整理したり簡略化したりするのが得意という特徴があります。たとえば、建築物の細部を紹介する場合、写真だと余計な物や質感まで写ってしまうことがあります。しかし、イラストレーションであれば紹介したい部分だけを強調して描くことができます。
また、イラストレーションならではの表現としてキャラクターを使う方法があります。キャラクターに説明させることで、情報がより親しみやすく、わかりやすくなるのです。
イラストレーション制作の基礎知識
イラストレーションを描くときは、構図や色の基本を知っておくことが大切です。構図や色の使い方によって、作品の雰囲気が決まるからです。たとえば、静かな印象を与えたい場合は、構図の中で水平のラインを強調して描きます。斜めのラインを多く入れると、にぎやかな印象になってしまうため、できるだけ避けた方が良いでしょう。
色彩に関しても、同系色や同一トーンの配色でまとめた方が、静かな印象を与えます。反対色や補色を使った配色は、画面を派手に見せるため避けた方が良いとされます。
こうした基本をしっかり押さえたうえで、自分らしい表現を追求することで、わかりやすく魅力的なイラストレーションを作れるようになるのです。
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先生情報 / 大学情報

東海大学教養学部 芸術学科 講師筧 菜奈子 先生
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