世界に向けて思いを発信する? 創造性で進化する英語教育

学習意欲を高める「創造性」
一部の英語教育の現場では、単なる文法や単語の暗記を超えた、学生の創造性を引き出す新しい取り組みが行われています。創作活動を通じて、学生たちは楽しみながら専門的な単語や表現を身につけられるのです。「クリエイティビティ」を授業に取り入れると、学生のモチベーションが高まり、英語学習への積極性が大きく向上します。また、自分で考えたストーリーを伝えるために必要な言葉を調べて使うことで、自然と語彙力も高まります。
論理性と創造性の融合
大学の英語教育では、実践的なビジネス英語と創造性を組み合わせた学習方法も採り入れられています。例えば、学生たちがチームを組み、架空の商品やサービスの企画を立て、架空のクラウドファンディングプロジェクトを企画して、英語でプレゼンテーションを行うという取り組みがあります。このプロセスでは、プロジェクトの意義や影響を論理的に説明するという分析的な作業と、グループ名やプロジェクト名、そして印象的なキャッチフレーズを英語で考案するという創造的な作業が求められます。効果的に相手に伝えるには、正しさだけではなく、心に響く言葉選びも欠かせないのです。
実践的コミュニケーション力
上記のような学習方法は、コラボラティブラーニング(協働学習)やプロジェクトベーストラーニング(課題解決型学習)の手法にクリエイティビティを取り入れたものと位置付けられます。このような創造的な英語の学びは、社会課題の解決にも役立ちます。例えば、環境や地域の問題に対して、学生が独自の提案を英語でプレゼンテーションする授業です。ここでも、根拠となるデータや具体的な方法を示すだけでなく、ポスターの構成やビジュアル、言葉選びなど、伝え方そのものにも工夫が求められます。
このような活動には、英語での論理的な説明力と創造的な表現力の両方が欠かせません。そのため、語学力が身に付くと同時に、世界に向けて自分の考えを発信できる力を育てるものとして期待されています。
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